国内初!Unreal Engine 5.1とバーチャルプロダクションで制作されたショートドラマ「ひとひらの初恋」
テレビ東京が推進する社内企画「トライ企画」の一環として制作された配信ショートドラマ「ひとひらの初恋」。このドラマは、日本国内で初めてUnreal Engine 5.1を使用し、全編バーチャルプロダクションによって撮影された作品として注目を集めています。
最新技術と表現力の融合
「ひとひらの初恋」は、LEDディスプレイと3DCGを活用した最新鋭のバーチャルプロダクション技術「インカメラVFX」を導入。大型LED常設スタジオstudio PX HIBINOで撮影が行われました。Unreal Engine 5.1の新機能であるNaniteとLumenにより、リアルな光の表現と効率的なワークフローを実現。従来の合成撮影とは異なるワークフローを、関係各部署の密な連携によって実現しました。
制作協力体制
バーチャルプロダクションの制作協力は、映像技術で知られるヒビノ株式会社と、CG制作を担うオムニバス・ジャパンが担当。ヒビノ株式会社は、リアルとバーチャルの融合によるxR演出システムでテレビ東京の番組制作に携わってきた実績があり、その技術力とオペレーション能力が評価されました。オムニバス・ジャパンは、メタバースプロダクションによるPXサービス「Virtual House Studio」から「教室」アセットを提供し、新たに「花屋」アセットをUE5.1で制作。両社の技術協力により、高品質な映像表現が実現しました。
ストーリーとキャスト
元文学青年で冴えないサラリーマン、水島透(草川拓弥)は、ある日招待状を受け取り花屋を訪れます。そこで出会った店主、望月楓人(竹財輝之助)から花を贈られ、タイムリープを経験します。10年前の高校時代、初恋の相手、進藤香純(石井杏奈)と再会するも、苦い過去は変わることなく…。「運命のチケットは残り7枚」という楓人の言葉を受け、透は未来を変えるべく、7回のタイムリープに挑戦します。
制作陣のコメント
ヒビノ株式会社のICVFX TD日野恵夢氏は、Unreal Engine 5.1の実用化への挑戦と、視聴者からの反応への期待を語りました。オムニバス・ジャパンのVP SV徳重岳浩氏は、限られた状況下での制作成功を、スタッフの協調性と前向きな姿勢によるものと振り返り、今後の更なる挑戦を誓っています。
まとめ
「ひとひらの初恋」は、Unreal Engine 5.1とバーチャルプロダクション技術を駆使した、革新的な映像表現が魅力の配信ショートドラマです。関係各社の技術力と協調性、そして俳優たちの演技が見事に融合した、記憶に残る作品と言えるでしょう。この作品は、日本の映像制作における新たな可能性を示唆しています。今後のバーチャルプロダクション技術の進化と、その活用による映像表現の更なる発展に期待が高まります。
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