新たな支援サービス「けあログっと」の登場
株式会社eWeLLは、2024年8月から地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」の提供を開始します。このサービスは、退院支援に関わる看護師やケアマネージャーが、新たに設けられた訪問看護ステーションを迅速に見つけられるよう設計されています。政府が進める在院日数短縮策に応じたものであり、地域の医療リソースを最適化する重要な役割を果たします。
止まらない医療従事者の負担
少子高齢化が進む中、病院における平均在院日数の短縮は急務です。従来、病院関係者は患者に最適な訪問看護ステーションを探すために多くの時間や労力を費やしていました。しかし、電話やFAXに頼った方法は非効率的で、患者のQOL(生活の質)を損なうリスクも増大しています。「けあログっと」では、全国各地の訪問看護ステーションの状況をリアルタイムで把握できるため、即効性のある支援が可能となります。
地域包括ケアの課題を解消
退院支援の過程には多くの課題が存在します。医療従事者は適切なケアが可能なステーションを直接問い合わせる必要があり、時には連絡が繋がらずに無駄な時間が発生しています。また、退院後の訪問看護体制が整っていない事例もあり、スムーズなケアの提供が難しい状況です。「けあログっと」は、これらの課題を解決するため、必要な情報を一元化し、効率的なマッチングを実現します。
主な機能と安全性
「けあログっと」では、患者の条件や希望を元に、最適な訪問看護ステーションを検索できます。さらには空き状況をリアルタイムで確認でき、効率的な紹介が可能になります。セキュリティ面においても、通信の暗号化や多要素認証により、不正アクセスを防止しています。また、政府の医療DX推進政策にも適応しており、多様なシステムと連携可能です。
患者と家族の安心のために
この新しいサービスが実現するのは、地域における医療の見える化です。患者と家族は自分たちの希望に合ったステーションを簡単に見つけられるようになるため、安心感が得られます。地域包括ケア全体の強化に寄与する「けあログっと」は、医療従事者、患者、そしてその家族、すべてのニーズに応えるサービスです。
eWeLLの使命
在宅医療分野における業務支援を推進するeWeLLは、訪問看護ステーション向けの電子カルテ「iBow」を提供しています。すでに4万人以上の看護師がこのシステムを利用しており、65万人以上の在宅患者のケアを支えています。今後も「けあログっと」により、地域医療の質の向上を目指すeWeLLの取り組みに期待が寄せられています。