桐家具の調湿力
2025-04-21 11:49:20

桐家具の調湿力実測データから浮かび上がる収納性能の真実

桐家具の調湿力を実測し、その収納性能を探る



株式会社大川家具ドットコム(代表:堤太陽、福岡県大川市)は、桐やヒノキを素材にした木製家具の収納環境としての性能について、実際の温湿度データを基にした調査を行いました。この調査は2025年4月11日から17日の間、特別に設置した防水型温湿度計を使用し、1時間ごとに環境データを記録する形式で実施されました。

調査内容



対象としたのは、当社が製造する「総桐クローゼットチェスト」と「蓋式桐衣装ケース」、その上に「なごみチェスト(ヒノキ前板)」、さらに市販のプラスチックケースと不織布ケースなどを加え、倉庫内や外気の環境と比較しました。この比較により、素材や構造、密閉性が収納物に与える影響を客観的に評価することを目的としました。

調査結果



調査の結果、温湿度の変動が最も少なかったのは「なごみチェスト」でした。この家具の温度変動幅はわずか2.15℃、湿度の標準偏差は0.93%という結果が出ました。特にここで注目すべきは、ヒノキの前板を使用しているにもかかわらず、この卓越した安定性を示した点です。引き出し構造の精度が高く、密閉性にも優れているためと考えられています。

なごみチェストの特長



「なごみチェスト」は、婚礼タンスを専門に製造している工場で作られたもので、引出しがレールなしで構成されています。それでもスムーズに動き、密閉性を保つために1台1台、適切に調整されて出荷されているため、その結果が現れたと推察されます。この設備によって、湿度変化は61%から65%の間で抑えられました。

他の製品の安定性



桐を使用した「総桐チェスト」も高い安定性を誇ります。湿度変化は59%から65%の範囲に収まり、外気などの急激な温湿度の変化(最大湿度変動幅71%、標準偏差24.9%)とは明らかに異なる結果が得られました。また、蓋式の桐ケースも同様の傾向を示し、その湿度変化は56%から65%でした。

密閉性と隙間の影響



一方で、アイクーリチェストのようなレール付きのチェストでは、隙間が生じるため密閉性が損なわれている点が指摘されています。

プラスチック・不織布ケースの結果



プラスチックケースや不織布ケースでは、温度・湿度ともに変動が大きいことが確認されました。具体的には、プラスチックケースの湿度変化が54%から71%、不織布ケースは50%から70%の範囲で、収納物にとってストレスとなる可能性があることが示唆されます。

今後の研究。



この実験は「家具の素材や構造が収納環境に与える大きな影響」を定量的に示すものとなりました。今後は湿度が高い梅雨の時期にも再度検証を行い、さらに詳細な実験結果をお届けする予定です。実験の詳細は当社のブログでも公開されています。

会社紹介



株式会社大川家具ドットコムは、福岡県大川市に拠点を持つオンライン家具ショップです。大川のものづくり文化を背景に、「長く愛される、信頼できる家具」を全国に届けることを目指しています。流行に左右されない普遍的なスタンダード家具を取り扱い、見た目だけでなく、素材・構造・使い心地全てにおいて“長く使えること”を基準に厳選して取り扱っています。顧客一人ひとりの暮らしに寄り添う存在として、これからも「安心して、永く使える家具」を提供し続けます。

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会社情報

会社名
株式会社大川家具ドットコム
住所
福岡県大川市郷原621
電話番号
0944-88-3889

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