新たに生まれ変わったばら公園
福山市に位置するばら公園が、2023年のリニューアル工事を経て、その魅力を大幅にアップデートしました。リニューアル工事はほぼ完了し、これからは約670品種、7,000本の美しいばらを観賞できる贅沢な空間となります。新しいデザインコンセプトに基づいて、見た目の美しさだけでなく、訪れる人々が心地よく過ごせるような設計がなされています。
リニューアルの目玉
リニューアル工事では、以下の4つのデザインコンセプトが適用されています。
空間のデザイン
アーチやポール、フェンスにばらを這わせ、立体的な演出を楽しむことができます。スタンダード仕立てのばらが多用されているため、さまざまな形状を持つ空間が生まれます。
時間のデザイン
四季咲きのばらを活かした設計により、どの季節に訪れても目を楽しませてくれるよう工夫されています。どの時期に訪れても、来園者はさまざまな表情の花々を楽しむことができるでしょう。
色彩のデザイン
ばらの豊富な色を生かし、それぞれの植え場所に応じた色の組み合わせが施されています。この工夫により、全体として非常にカラフルで華やかな空間が広がります。
混植のデザイン
ばらだけでなく、他の草花や低木を組み合わせることで全体のボリューム感を出し、ばらが咲かない季節にも、緑の美しさを楽しむことができます。
見どころと新しい体験
リニューアル後は、特に以下の点に訪れる価値があります。
- - 彩り豊かなストライプガーデンがあり、視覚的にも楽しめるレイアウトになっています。
- - 新しく設置されたアーチによって高低差が演出され、より立体感のある散策が楽しめます。
- - 各テーマに沿ったばらのガーデンも設置され、特に「平和」「香り」「栄誉」をテーマにしたエリアがあります。
- - バラを間近で見られるような細い園路が新設され、訪れる人々がより親密に自然を感じられるような設計です。
- - さらに、夜には演出照明によってばらが美しく照らされ、幻想的な雰囲気の中でリラックスすることが可能です。
リニューアルイベントの開催
リニューアルを祝うイベントは、2024年4月13日(土)に開催されます。お昼の部では、家族連れでも楽しむことができるふわふわドームやミニゲームエリア、キッチンカーの出店などが計画されており、ばらにちなんだ商品やワークショップも楽しめます。夜の部では、市長の挨拶の後、世界平和を象徴する「シモーヌ・ヴェイユの薔薇」の植樹式が行われ、ジャズピアニストの大林武司氏による演奏も予定されています。
ばら公園の歴史と未来
福山市のばら公園は、その美しさと地域の人々の心をつなげる象徴として知られています。初めて約1,000本のばらが植えられたのは1950年代のことで、以来市民が中心となり、ばらを通じて地域を発展させる取り組みを続けてきました。2025年には「第20回世界バラ会議福山大会」が開催されることも決まっており、ばら公園のリニューアルはその前触れとも言える重要なイベントです。
多くの人々が集まり、共に楽しむことのできる場として、今後もばら公園の魅力は高まり続けていくことでしょう。訪れる人々が新たな感動を得ることができる場所として、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。