質の高い動画コンテンツが導くフォロワー増加の秘訣とは?
2024年12月17日、中国マーケティングラボ(CNMLab)が発表した「2024年下半期REDアカウントフォロワー数ランキングTOP10」は、質の高い動画コンテンツがフォロワー数増加のカギであることを明らかにしました。これを受け、企業のマーケティング戦略が変わりつつあります。
REDの人気とユーザー層
ここで注目されるのは、REDアプリの月間アクティブユーザー数が3.1億人を超えるという事実です。主なユーザー層は20代から30代の女性で、特に一線・二線都市に住む消費力の高い人たちです。しかし最近では、男性ユーザーも30%を占めるようになり、多様なコンテンツが求められています。化粧品やファッションだけに留まらず、旅行や食事、日常生活のヒントに関する情報も全てこのプラットフォームで共有されています。そして、買い物やサービス契約の参考にするための情報収集の場としても、REDの重要性は増してきています。
フォロワー数増加の共通点
今回のランキング結果では、特に「ドラッグストア・バラエティストア・免税店」部門で見られるトレンドが際立っています。1位には「ドン・キホーテ」、2位には「マツモトキヨシ」、3位には「ロフト」がランクイン。これらのアカウントは、質の高い動画コンテンツを頻繁に発信しており、この魅力がフォロワー数の増加に大いに貢献していると言われています。
特にドン・キホーテやマツモトキヨシ、ロフトはインバウンド観光客まで視野に入れた戦略を取っており、訪日予定のREDユーザーにアピールしています。新たに公式アカウントを立ち上げた「コスメキッチン」は、運用開始から6ヶ月でフォロワー数が1万人を上回るなど、その成長が注目されています。
中古品の需要と内容の工夫
また、中古品に対する需要は依然として高く、RED上で関連ワードが検索されています。そのため、中古品を扱うアカウントでは、店員によるおすすめ紹介や、商品の特徴を詳しく伝えるコンテンツ作成が不可欠です。しかし、このカテゴリーでは規制が多いため、REDのプロモーションルールに従いながら運用する必要があります。
百貨店・商業施設のアプローチ
百貨店や商業施設では、テナント内で人気の店舗に焦点を当てたコンテンツが効果的です。「三越伊勢丹」や「GINZA SIX」は質の高い動画を通じてフォロワー数を大幅に増加させています。特にGINZA SIXでは、高級感を意識したコンテンツが人気を集めています。
飲食業界の先行者メリット
日本の食文化も海外で高く評価されているため、「代官山Candy apple」のような飲食アカウントが急速に成長しています。まだ競争が少ないため、ただアカウントを開設するだけでなく、質の高い情報を発信し続けることがフォロワー数の増加や認知向上に有効です。
日本人女性単独アカウントの傾向
最後に、日本人単独女性に特化したアカウントは、やはり人気インフルエンサーが固定化しており、多様性に欠ける部分もありますが、エンタメや美容などのカテゴリーで発信するアカウントの内容を参考にすることで、新たな展開が期待されます。
このように、質の高い動画コンテンツがフォロワー数増加の重要な要素であることが改めて示された2024年下半期のREDアカウントフォロワー数ランキング。今後も企業のマーケティング戦略に大きな影響を与えることでしょう。
最後に、全10部門のランキング結果は、
こちらのリンクで公開されています。常に変化する市場において、今後の動向に注目が集まります。