TOPPANが開発した新型パウチ「いただき紙トレー™」
TOPPANは、電子レンジで加熱した後、そのまま食器として利用できる新型パウチ「いただき紙トレー™」を発表しました。この製品は、フィルムと紙の素材から成る二重構造によって、調理時に内部の圧力が上昇することで底部が器の形状に形成され、食器に移し替えずに直接食べることが可能です。食事後は、底材を紙ごみとして処理できるため、利便性と環境への配慮を兼ね備えています。2024年10月からは食品メーカー向けにサンプル提供を開始し、同月の「TOKYO PACK 2024」にも出展されます。
開発の背景
最近の地球規模での環境問題やデジタル技術の進化は、私たちの日常生活や企業の活動に大きな影響を与えています。特に、共働き家庭や独居世帯の増加に伴い、電子レンジ対応のパッケージ需要が急増しています。TOPPANはこれらのニーズに対応すべく、持続可能な未来を見据えた「SX(Sustainable Transformation)」と「DX(Digital Transformation)」を推進しています。
日本国内における冷凍食品の生産量は増加傾向にあり、調理時間の短縮や即食ニーズが高まっています。コンビニエンスストア各社も冷凍食品の拡充に力を入れており、食品ロス削減の観点からも成長が期待されています。電子レンジ調理は、湯煎よりも手軽で調理時間も短縮され、CO2排出削減にも貢献可能です。これらの背景を踏まえ、TOPPANは新たな電子レンジ調理用パッケージとして「いただき紙トレー™」を開発しました。
「いただき紙トレー™」の特長
1.
食器に移し替え不要:
このパウチは、電子レンジ加熱により底材が器の形状に変化します。蓋を剥がすだけで、料理をそのまま楽しむことができ、洗い物の手間も省けます。
2.
蒸気抜き機能付き:
サイドシールに設置された蒸気口によって、開封せずに加熱が可能です。これにより、加熱調理時の手間を軽減し、安全性も高まっています。
今後の展望
TOPPANは「いただき紙トレー™」を食品メーカーに提供し、2026年までに約2億円の売上を見込んでいます。また、2024年の「TOKYO PACK」では、同製品がどのように生活を変えるかを紹介し、業界内外からの注目を集めることが期待されています。
「TOKYO PACK 2024」情報
- - 会期: 2024年10月23日(水)~25日(金)
- - 会場: 東京ビッグサイト、TOPPANブース(東ホール・小間番号2U09)
- - テーマ: 世界が驚く包装イノベーションを!
公式サイトで詳細情報をチェック!
東京国際包装展公式サイト
結論
TOPPANの「いただき紙トレー™」は、家庭での食事の利便性を大幅に向上させる新たな提案です。環境に優しい素材を使用しながらも、高い機能性を備えたこのパウチが、未来の食卓に革命をもたらすと期待されています。