高校生向けAIチャットボット【Chat-IPUT】の概要
大阪国際工科専門職大学(以下、IPUT OSAKA)が開発したAIチャットボット【Chat-IPUT】は、高校生向けの情報収集を支援するための先進的なツールです。このプロジェクトは、情報工学科とデジタルエンタテインメント学科の学生によって実現され、2024年4月の時点で関西初の試みとされています。
チャットボットの背景と目的
このチャットボットは、高校生が大学選びをする際に必要な情報を提供することを目的としており、特に入学前に知りたかった内容を元に設計されています。在校生が実際に回答することでリアルな情報を提供し、キャンパスライフをイメージしやすいよう工夫が凝らされています。また、開発を通じて学生たちのITスキルの向上も図られ、創造性を引き出す機会ともなっています。
開発の経緯
プロジェクトは昨年の秋に始まり、学生たちはAIやデジタルに関する知識ゼロの状態からスタートしました。しかし、大学での学びを活用し、短期間で開発に取り組みました。具体的には、生成AIを使用したシステムの構築やデータ管理、ユーザーインターフェース(UI)の設計など、幅広い領域にわたります。学生たち自身がデータを定義し、チャットボットのロゴデザインや機能にも積極的に携わりました。
チャットボットの活用方法
高校生や保護者が持つ疑問に対して、即座に回答を得られるこのツールは特に需要があります。例えば、大学のアカデミックなプログラムやキャンパスライフの詳細について質問でき、その情報をもとに自分自身の進路選択を行う一助となります。オープンキャンパスでも実際に体験できる機会があり、多くの高校生から好評を得ています。
メンバーの声
プロジェクトに参加した学生たちからは、リアルな情報提供が中高生やその保護者にとって便利であるという手応えが寄せられています。情報工学科の木口佳南氏は「新設大学だからこそ必要な取り組みと感じ、このチャットボットを通して役立つ情報を提供したい」という思いを語り、開発によって大学の情報が増えてきたことに満足していると述べています。
また、高橋和輝氏は「学生自らが作成したデータなので、よりリアルに大学生活を体感してもらえるのが魅力」と話し、山本康斗氏は「大学情報が少ないという課題を解決するため、このチャットボットが役立つことをアピールしたい」とコメントしています。
体験と今後の展開
このチャットボットの体験は、オープンキャンパスだけでなく、大学の公式ウェブサイトでも公開中です。来る10月15日までの延長公開が決定されており、まだ体験していない方には、ぜひ試してほしいと思います。学生たちのインタビュー動画も公開されており、彼らの熱意やプロジェクトへの思いを知る良い機会となっています。
学生インタビュー動画はこちら
IPUT OSAKAは、今後も高度なデジタル人材を育成するための取り組みを強化し、学生たちが社会的に貢献できるような実践教育を提供していく予定です。高校生の皆さんが自らの未来を選択する際に役立てられることを願っています。