犬用アプリ人気とその実態
最近、愛犬家の間で犬用アプリの利用が増加しています。株式会社エイトが実施したアンケートによると、全国の犬の飼い主400名が対象となった調査が行われ、その結果が発表されました。この調査からは、犬用アプリの現況や人気の理由、さらに今後の期待される機能についての声が浮かび上がります。
アプリ利用者は6割以上が未使用
アンケートの結果では、犬用アプリを「使ったことがない」と回答した人が全体の約60%を占めていることがわかりました。一方で、「興味がある」と感じている人も約30%に達しており、今後の普及の潜在的可能性を示されています。特に20代と30代の若年層は、アプリの利用割合が高く、積極的に活用している傾向にあります。
40代以上では利用が低調で、年齢とともに「今後も使用する予定はない」との回答が増える傾向がありました。とはいえ、若年層の利用継続が見込まれ、少しでも操作が簡単になれば広がりを見せる可能性があるでしょう。
アプリ利用の目的は健康管理が主流
中でも犬用アプリは何を目的に使われているのでしょうか。調査によると、最も多かったのは「健康管理」で、特に食事や体重の記録、トイレの管理などが多く挙げられました。次いで「散歩・運動管理」が続き、日常的に愛犬のケアを支援している実用的な機能が好まれていることが分かります。
一方、動物病院やペットホテルの予約機能、オンライン相談などの専門的なサービスの利用はまだ少ないため、今後の伸びしろにも期待がかかります。
人気の犬用アプリは「いぬのきもち」
具体的なアプリ名としては、最も支持を集めたのが「いぬのきもち」でした。このアプリはしつけや健康に役立つ情報や、飼い主同士が交流できる投稿機能が充実しており、その点が特に評価されています。2位は「ペットノート+」で、家族で共有できる健康管理アプリとして人気です。3位には「Wan!Pass(ワンパス)」が選ばれ、ペット同伴で入れる施設の検索機能が好評です。
これらのアプリは、愛犬とのコミュニケーションを深めるだけでなく、健康維持にも役立つため、次第に愛犬家に受け入れられつつあるようです。
飼い主が望む新機能の声
また、調査では飼い主からの「こんな犬用アプリが欲しい!」という意見も多数寄せられました。愛犬とより意思疎通を図れる機能、例えば犬語を翻訳するアプリや、表情から気持ちを読み取る機能についての要望が聞かれました。
健康管理系では、写真で病気をチェックできる仕組みや、AIが発達した健康診断機能などの提案も寄せられたほか、便や食事の記録機能が求められています。さらに、愛犬と一緒に行けるカフェやドッグランの情報提供を求める声も多く、具体的なニーズに応えるアプリの進化が期待されています。
まとめ
今回の調査を通して明らかになったのは、愛犬家の間での犬用アプリの利用がまだ広がり途中であること、しかしながら一定の人気アプリが存在し、今後の機能向上の期待が高まっているということです。犬用アプリは、愛犬との生活をより豊かにするためのツールとして、今後も多くの愛犬家に利用され続けることでしょう。