映画館での革新体験『金銭感覚上映』
映画館の新たな試み、観客自身が鑑賞料金を決める『金銭感覚上映』が実施されることになりました。この革新的なプロジェクトは、監督の佐伯龍蔵と緑茶麻悠が手がけた映画「ロマンチック金銭感覚」に基づいています。
映画「ロマンチック金銭感覚」とは
この映画は、京都市中京区のミニシアター出町座と富山県富山市のミニシアターほとり座で先行上映されることが決まっています。製作は2022年に京都市左京区を拠点に行われ、地域コミュニティや非営利株式会社eumoに取材した様子をドキュメンタリーとして描いています。特に「地域通貨」に焦点を当て、地域の繋がりや人々の交流を促す意義が強調されています。
地域通貨の持つ力
映画内では、地域通貨が活躍する場面が描かれ、資本主義社会のなかで失われつつある地域の価値や結びつきが再評価されています。地域通貨は、個人同士の信用が価値づけを支えるため、地域経済を活性化する重要な要素となります。
『金銭感覚上映』の概要
2023年12月、出町座とほとり座で実施される『金銭感覚上映』では、観客が入場時に受け取ったカプセルに鑑賞後に料金を納めます。金銭に余裕がある人はより多くの料金を、逆に支払いが厳しい観客には自己負担できる金額での観賞が可能です。
この上映方式は、映画を観た後の感動を料金に反映する斬新な試みとして多くの注目を集めています。特に、来場者は「円」だけでなく、自分自身が持つ地域通貨や自作の地域通貨を使って支払いができるユニークなシステムが導入されています。
上映日程と関連情報
「ロマンチック金銭感覚」の上映は以下の日程で行われます:
- - 京都出町座: 12月8日(金)〜14日(木) 詳細はこちら
- - 東京新宿ケイズシネマ(東京ドキュメンタリー映画祭2023): 12月15日(金)12:15/12月16日(土)10:00 詳細はこちら
- - 富山ほとり座: 12月16日(土)〜29日(金) 詳細はこちら
映画の公式HP
こちら から最新情報をチェックできます。
このような映画を通じて、観客と地域のつながりが深まることを願っています。観客の手によって作り上げられる新たな映画鑑賞文化に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。