動物と子どもが織りなす命の教室
新潟市に位置する国際こども・福祉カレッジは、2025年12月18日に行われた姉妹校国際ペットワールド専門学校とのコラボ授業で、「動物×こども」というテーマで命について深く考える体験型学習を実施しました。これは3年目を迎える試みで、子どもたちに「生きる」ことの尊さを感じさせるための重要な課題です。
コラボ授業の意義
この授業に参加したのは、こども保育学科の2年生。彼らは「保育・教職実践演習」という科目を履修しており、実際の保育者としての資質や能力を養うことを目的としています。日本のこども家庭庁は、幼児期に育むべき資質や能力を10項目示しており、特に「自立心」や「道徳心」、そして「生命尊重」が求められています。これらを実現するためには、感動的な体験を通じて「生きる」喜びを感じることが不可欠です。
動物福祉の理解
授業の前半では、動物福祉に関する講義が行われました。学生たちは、人も動物も良い関係を築くことで、お互いが持つホスピタリティを享受する方法を学びました。この理解は、保育士としての職務に大きな影響を与えるでしょう。
その後の演習では、猫や犬、モルモット、うさぎといった動物たちについて、飼育環境の整え方や観察のコツ、また触れ合いの方法などを実践しました。ここでは、正しい接し方を示すことで、子どもたちが動物に対してポジティブな感情を持ち、責任感を持って接することを学ぶことができました。
学生たちの反応
参加した学生たちは、動物が人間にとって身近な存在であることを再確認し、「最後まで責任を持って飼うことが大切」であると実感しました。また、保育園での自分の苦手な生き物に対する子どもたちの反応を考えるきっかけにもなったようです。
教員の視点
担当の稲垣孝さんは、「命の大切さを考えるためには、本物に触れる体験が必要だ」と語ります。動物のプロからの指導を受けながら実際に動物に触れることで、学生たちが主体的に命について思考する機会が提供されたことに手ごたえを感じていました。
NSGグループの教育理念
NSGカレッジリーグは、29校から成る専門学校グループで、地域を活性化するための多面的な教育を進めています。このコラボ授業もその一環であり、さまざまな経験を通じて持続可能な人材育成を目指しています。
国際こども・福祉カレッジは、保育士や社会福祉士などの人材養成に力を入れ、福祉分野での活躍を目指す人材の育成を行っています。未来の保育現場を支えるために、実践的な教育を通じて、さらなる教育効果の向上を目指していきます。
まとめ
動物との触れ合いを通じて、子どもたちが命の大切さを実感するこの授業は、保育教育に新たな視点をもたらしています。今後も国際こども・福祉カレッジは、こうした素晴らしい教育体験を通じて、未来の保育士を育成し続けていくことでしょう。