西尾レントオール、環境省と電動建機試行作業
西尾レントオール株式会社は、2025年11月14日から11月28日の期間、環境省が主催する「高規格幹線道路の工事現場における電動建機を用いた試行作業」に機材協力を行うことを発表しました。これは、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。
取り組みの背景
建設業界では、カーボンニュートラルの達成が急務とされています。特に、大規模なインフラ工事現場である高規格幹線道路においては、その影響も大きく、脱炭素化の推進が求められています。環境省はこの試行作業を通じて、電動建機の普及を図り、実稼働環境での性能や運用性を確認することを目指しています。
提供する機材
西尾レントオールは、独自に改造したタイヤローラー「TZ701ニシオ改」と、電動ハンドガイドローラー「HV620evo」の2種を提供しました。特に、タイヤローラーは現場のニーズに即した仕様変更が施され、安全性と作業効率の向上が期待されています。在庫を兼ねて、具体的な施工場所は千葉県成田市から香取郡多古町の間に位置する首都圏中央連絡自動車道です。
タイヤローラー「TZ701ニシオ改」
このモデルは、西尾レントオールと新トモエ電機工業が共同で開発したもので、改良を行うことにより現場での安全性と効率化が向上しています。実際に現場での運用を通じて、使用者からのフィードバックを得ることができ、さらなる改良点があれば次回に活かすこともできます。
電動ハンドガイドローラー「HV620evo」
排気ガスを出さないバッテリー駆動式のこのローラーは、特に環境配慮が求められるトンネル内や住宅密集地での活用が期待されています。低騒音設計により、周囲への影響を最小限に抑えることが可能です。
実施内容
試行作業の期間中、作業内容には路盤準備工や下層路盤工が含まれています。この取り組みは、環境省のみならず、主に大成建設、大成ロテック、酒井重工業、三笠産業、西尾レントオールが協力して行っています。この協力によって、各企業が持つ技術と経験を融合させることで、より充実した実施が期待できます。
未来への展望
西尾レントオールは、今後のカーボンニュートラル実現に向け、電動建機のラインナップを拡充するだけでなく、現場での様々な課題を解決するための機材開発・改造を進めていく方針です。また、官公庁や他の業界関係者との連携を強化し、持続可能な社会基盤の整備に貢献していく意向を示しています。
このような取り組みを通じて、建設業界は脱炭素化に向けて進化し続け、未来の世代に残る持続可能なインフラを築くことが期待されます。