HAYが復刻したデンマークデザイン名作『X-LINE CHAIR』の魅力とは

HAYが復刻した『X-LINE CHAIR』

1970年代後半、デンマークのデザイナー、ニールス・ヨルゲン・ハウゲセンが手がけたアイコニックな『X-LINE CHAIR』。この名作が、現代のブランドHAYによって新たに甦らせられました。精緻なスチール構造と細いメタルワイヤーを用いたこのチェアは、1970年代のハイテクムーブメントを象徴するデザインとして評価されています。

デンマークデザインの特徴

『X-LINE CHAIR』が誕生した背景には、デンマークデザインの黄金期とその後の不確実性があります。このチェアは、ハイテクデザインの数少ない代表例でありながら、極めてミニマルで洗練された造形美を持っているのです。HAYの共同設立者であるロルフ・ヘイ氏は、「材料を極限まで抑えつつ、機能と美を両立させたチェアだ」と称賛しています。このように、効率的かつサステナブルな設計は、高品質のデザインを多くの人々に届けるというHAYの使命と深く結びついています。

デザインの背後にあるアプローチ

ハウゲセンは、有名なデザイナーであるアルネ・ヤコブセンのもとで学び、工学的アプローチを取り入れました。これにより、強度と軽さを兼ね備えた特徴的なX構造を開発しました。透明感のあるデザインは、シンプルさの中に計算された美しさを放っています。

発売日と種類

HAYによる『X-LINE CHAIR』の発売日は2025年9月4日。展開店舗にはHAY TOKYO、HAY OSAKA、そしてHAY ONLINE STOREがあります。このチェアは、屋内外問わず使用可能で、耐候性に優れた粉体塗装仕上げのスチール製と、屋内専用のクローム仕上げ、および錆防止加工が施されたタイプもあります。様々なカラー選択もでき、個々のスタイルに合わせて楽しめるようになっています。

- 定価：46,200円（屋内外使用可能タイプ）
- 定価：57,200円（屋内専用タイプ）
- 定価：63,800円（屋内外使用可能で錆防止加工済み）

快適性を追求

HAYでは、別売りのクッションやレザーシートパッドも用意しています。クッションはスカイグレー、アイアンレッド、オリーブ、アンソラサイトの色展開があり、定価は9,900円です。シートパッドはコニャックとブラックの2色展開で、15,400円となっています。さらには、チェアは積み重ねて収納できる実用性をも兼ね備えています。

デザイン哲学

ニールス・ヨルゲン・ハウゲセンは、デンマークを代表するデザイナーとして知られています。アルネ・ヤコブセンの影響を受けつつ、常に実用性と目的に根差したデザインを追求しました。彼の成功作である『X-LINE CHAIR』は、シンプルで論理的なデザインを特徴としており、現代でも色あせない存在感を放っています。ハウゲセンの哲学は、正直さと謙虚さを根底に据えたものであり、製品の実用性を最優先にしたものだったのです。

HAYについて

2002年に設立されたHAYは、デンマークで新しいタイプのデザインカンパニーとしてスタートしました。その共同設立者であるメッテ・ヘイとロルフ・ヘイは、世界的なデザイナーと共に製品開発を行い、アート、建築、ファッションからインスピレーションを得ています。
「よいデザインはすべての人の権利」であるという理念のもと、手頃な価格で高品質な製品を提供し、現代社会のニーズに応えながら進化し続けているのです。今後の『X-LINE CHAIR』がどのように私たちの生活を彩るのか、楽しみでなりません。

詳細や購入につきましては、公式ウェブサイトをご覧ください。