NECが実現したAIを活用した自律的ネットワーク運用技術の進展
NECが拓く6G時代のネットワーク運用
NECは、このたび通信事業者向けの画期的な技術を発表しました。それは、Agentic AIによる自律的なネットワーク運用の実証です。5Gと6Gコアネットワークにおけるユーザプレーンファンクション(UPF)の設計や構築、運用監視をAIが自動で行うというものです。この成果は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)との連携によって実現されたものです。
従來のネットワーク運用の課題
従来のネットワークファンクションの構築や展開には、多くの手動設定が求められ、通信事業者の運用者にとっては大きな負担でした。また、この手動作業は人的エラーを招く原因ともなり、障害発生時には迅速な問題解決が難しいという課題も存在しました。これにより、サービス立ち上げが長引くことや運用コストの増加が懸念されていました。
AIによる運用の自律化
NECは、商用キャリアネットワークで培った専門知識をAIに織り込むことで、UPFの構築手順をAIが自動生成・実行する仕組みを整えました。これにより、従来の手法に比べて設計からサービス開始までの期間を数週間から数時間に短縮することが可能になりました。
さらに、AIが手動による異常検知を行い、自動で復旧操作を行う能力も確認されており、ネットワーク運用の質が大幅に向上しました。これにより、人的エラーが減少し、運用品質も向上することが期待されます。
AWSと共に歩む新たな運用モデル
AWSを活用することにより、クラウドベースの運用モデルを通信事業者の環境に適用することができ、エッジやオンプレミスを含む柔軟なネットワーク展開が可能となりました。これにより、規模の違う通信事業者でも効率的にネットワークを運用することができます。
6G時代へ向けた展望
この技術革新は、NECのビジョン『AI Native』に基づいており、今後のネットワークの複雑化に対する重要な基盤技術となります。さらに、NECは新たな技術に挑戦し続け、現在および未来の通信事業者が直面する課題を解決していく意向です。
6G時代への準備が進む中、本技術を基にしたデモが世界最大のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2026」で紹介される予定です。これは、NECの進化を世界に示す絶好の機会となります。
専門家の見解
Amazon Web Servicesのグローバルディレクターであるアミール・ラオ氏は、通信業界の自動化が競争優位性を確保する上で不可欠であると述べ、NECの取り組みがその一例であると評価しています。また、NECの佐藤崇氏は、AIとGitOpsを駆使したUPFの構築・運用自動化が、ネットワーク全体の効率化だけでなく、現場作業の負担軽減にも寄与することを強調しています。
このように、NECは未来の通信インフラストラクチャにおける自律的なネットワーク運用の実現に向け、着実な一歩を踏み出しています。
会社情報
- 会社名
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日本電気株式会社
- 住所
- 東京都港区芝5丁目7-1
- 電話番号
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