アバター相談窓口
2023-08-29 14:30:56

子供の心に寄り添う、アバター相談窓口を9月に設置

こどもアバターほっとラインの実施



毎年9月1日が近づくと特に自死率が高まるという事実。これは学校の長期休業明けによって引き起こされる生活環境の変化と、精神的ストレスが大きな要因だと言われています。この傾向は続き、「9月1日問題」として社会的な認識も高まっています。この時期に多くの相談が寄せられる中、NPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」では、児童生徒が相談しやすい環境を提供するため、Zoomのアバター機能を取り入れた新しい悩み相談窓口「こどもアバターほっとライン」を立ち上げる運びとなりました。

目指すは相談しやすさ



「こどもアバターほっとライン」は、2023年8月30日から9月3日までの期間中、夕方から夜にかけて実施される20分の無料悩み相談です。このサービスの特徴は、相談者もカウンセラーも顔を出す必要がないこと。アバターを介して行うことで、匿名性が保たれ、苦しい思いを抱える子どもたちが少しでもリラックスして話せる環境を目指しています。

毎年、この時期に相談の問い合わせが殺到し、特に約6割が20代以下の年齢層からのものだというデータもあります。相談者の年齢層については任意の記入項目としているため、すべての相談者が特定できるわけではありませんが、多くが若者であることは確かです。文脈を理解し、心のケアが求められる中、オンラインでの対応としてアバターを活用するという新たな選択肢が生まれました。

クラウドファンディングで支援を



「こどもアバターほっとライン」の運営には一定の費用がかかります。そこで、ファンドレイジングプラットフォームCongrantを通じてクラウドファンディングが実施されています。目標金額は50万円で、期間は8月25日から9月23日まで。集まった資金は、カウンセリングにかかる人件費や通信費などに使われる予定です。これにより、より多くの子どもたちに支援を届けることが期待されています。

東京メンタルヘルス・スクエアの活動



NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアは、カウンセリングの専門機関として2011年に設立されました。代表理事の武藤収氏のもと、カウンセラー約130名が在籍し、無料で電話相談やSNS相談、定額制の傾聴カウンセリングなど多岐にわたるサービスを提供しています。また企業や自治体向けの研修事業も行っており、地域社会での心のケアに努めています。

このような取り組みを通じて、こどもたちが安心して相談できる場所を創造し、少しでも心の負担を軽減できることを願っています。

詳しい情報やクラウドファンディングのURLは、こちらから確認できます。

会社情報

会社名
NPO法人東京メンタルヘルス・スクエア
住所
東京都豊島区西池袋ローズベイ池袋ビル3階
電話番号
03-5944-8455

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