助産師の新たな道を築く株式会社ジョサンシーズ
助産師という職業は、ただでさえ高い専門性が求められています。しかし、現代社会における多様なニーズに応えるためには、さらなる進化が必要です。株式会社ジョサンシーズ(以下、ジョサンシーズ)は、その未来を明るく照らす企業の一つとして、日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社 2026年版」に選出されました。
ジョサンシーズとは?
ジョサンシーズは、東京都中央区に本社を置く企業で、助産師や女性専門職のネットワークを活かした産前産後ケアサービスを提供しています。代表取締役 CEOの渡邊愛子氏は、「助産師の新しい働き方を創造する」ことを目指しており、母親と赤ちゃんを支えるための多角的なサービスを展開しています。
日経クロストレンドの評価
日経クロストレンドの特集は、業界の識者に取材を行い、新しい市場や成長期待、社会へのインパクトを評価基準に企業を選出します。今年の100社には、コマースやエンタメだけでなく、健康やウェルビーイング分野の企業も多く選ばれており、ジョサンシーズはその中の一つです。
AIやデジタル技術の進化に伴い、私たちの生活は大きく変わりつつあります。また、物価の上昇や高齢化社会、さらに人手不足という課題も深刻です。これらの問題に対処するため、ジョサンシーズは新しいビジネスモデルの構築を急いでいます。
産後ケアの現状と課題
産後ケアに関しては、全国の市区町村の約90%が何らかの受け皿を整備し始めていますが、実際にはサービス利用者の割合は10.9%にとどまっています。SNS上では、利用希望があったにもかかわらずサービスを受けられなかったという声が多く、需要と供給のアンバランスが顕著です。
また、調査によると、61%の市町村が「委託先の確保が難しい」と答えており、助産師や関連施設の不足が事業拡大の大きな妨げになっています。ジョサンシーズは、この問題に対処すべく、助産師を中心とした専門職のネットワークを構築し、産前産後ケアに関する包括的なエコシステムを目指しています。
ジョサンシーズのサービス展開
ジョサンシーズは、妊娠から子育てまでのサポートを行う産前産後ケアサービスを展開しています。具体的には、低月齢の赤ちゃん向けのサービス、産後ケア施設の運営、さらには産院向けの専門人材サービスを行っています。
サービスの一例として、オンラインとオフラインでの個別対応の低月齢ベビーシッターサービスを提供し、約6万人の潜在的な助産師の活躍の場を作ることを目指しています。今後も、社会のニーズに応えられるよう、様々な取り組みを進めていくでしょう。
未来に向けての展望
ジョサンシーズは、これからの助産師の働き方や産後ケアの在り方を変革していく企業として、今後も注目を集めていくことでしょう。日経クロストレンドの選出は、その証左とも言えます。社会に必要とされるサービスを提供し続けることで、優れた助産師たちのネットワークを強化し、多くの家族に寄り添う存在であり続けるのです。さらなる成長が期待されるジョサンシーズから目が離せません。