軽貨物の日調査結果
2024-10-24 15:14:29

「軽貨物の日」に明らかとなった宅配サービスの実態と課題

2024年10月24日、一般社団法人軽貨物ロジスティクス協会が制定した「軽貨物の日」に、初めての宅配サービスに関する意識調査結果が発表されました。この調査は、軽貨物配送サービスの利用者1,000人を対象に実施され、利用状況や満足度、今後の課題について分析されました。調査から得られた知見は、業界の持続可能な発展にむけた大きなヒントとなりそうです。

調査の概要


軽貨物ロジスティクス協会が行ったこの調査では、主に「再配達」や「利用するサービス」の現状を調査しました。その結果、20代男性の約3人に1人が、再配達を「毎回」または「ほぼ毎回」利用していることがわかりました。このデータは、宅配サービスを利用する際の意識や行動の一側面を反映しています。

若年層の再配達事情


調査では、全体で約10.5%が再配達を「毎回」または「ほぼ毎回」行っているとされる中、特に20代男性においては33.3%という高い割合が目立ちます。この結果は、若年層における再配達の依存傾向を示し、彼らへの配達員のコスト負担に対する認識向上が急務であることを意味しています。実際、再配達の際に配達員にかかるコスト負担について「理解していない」との回答が多かったのは、男性の20・30代と女性の20代に多い傾向がありました。

各種サービスの利用状況


また、宅配サービスに関する利用動向では、時間指定サービスが最も利用されており、24.5%の人がいつも利用していると回答しています。時間指定サービスや置き配の利用を促進することで、確実に荷物を受け取ることができる可能性も示唆されています。調査結果からは、宅配サービスの理解が高まることで、再配達の必要性が減ることも期待されます。

再配達の負担許容額


再配達に関するお金の負担についても興味深い結果が得られました。再配達を有料とした場合の許容金額は、約8割が200円以内と希望しており、61.3%が「100円まで」との意見を持っていました。特に、男性の20代では、「200円まで」の設定を支持する割合が約3割を占めており、今後の料金設定に影響を与えそうです。

認知度の向上がカギ


若年層が再配達を多く利用している現状で、この問題に対する理解が不足していることは、業界全体の課題解決に向けた大きな阻害要因といえます。エッセンシャルワーカーとしての配達員の存在認識を高めることや、様々なサービスの利用を促進することが、今後の重要な戦略となるでしょう。調査結果をもとに、業界内外の啓発活動を展開し、利用者の意識向上が求められています。

まとめと今後の方向性


今回の調査結果を通じて、宅配業界の現状や課題が浮き彫りになりました。特に若年層の再配達依存や、料金に関する認識は、業界が持続的に発展していく上でクリアすべきポイントです。軽貨物業界においては、今後もさらなる教育活動や啓発を進め、サービスの向上を図ることが求められるでしょう。これにより、エッセンシャルワーカーとしての立場が強化され、持続可能な物流サービスの実現に寄与することを期待しています。


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一般社団法人軽貨物ロジスティクス協会
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東京都渋谷区本町1-28-15ホンマチドリーム・ユーハイツ1階
電話番号

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