ディープテックの「死の谷」を超えるために
慶應義塾大学(東京都港区)は、革新的な技術の社会実装を目指す「慶應義塾イノベサロン」を開催します。このイベントは、ディープテックの可能性を探る重要な機会であり、研究者、投資家、政策関係者が一堂に会して対話を行う場となります。
ディープテックとは?
ディープテックとは、フュージョン、バイオ、量子コンピュータなど、深い技術的な基盤を持つ領域であり、これらの技術は社会に大きなインパクトを与える可能性を秘めています。しかし、この分野の技術が実用化に至るまでには、多くの資金と長期的なサポートが必要です。そのため、研究成果が商業化される直前に資源が途絶える「死の谷」と呼ばれる状況がしばしば生じます。
イノベサロンの目的
この「慶應義塾イノベサロン」では、ディープテックが生み出す長期的な価値や社会的インパクトについて探討し、如何にして研究成果を社会に実装していくかという具体的な道筋を議論します。特に、短期的な収益性にとどまらず、長期的な資本形成や研究と政策との連携が重要です。
開催概要
- - 主催: 慶應義塾大学イノベーション推進本部
- - 期間: 2026年4月27日(月)~7月(最終回日程は調整中)
- - 形式: ハイブリッド開催(対面およびオンライン配信)
- - 会場: 慶應義塾大学 三田キャンパス
- - 参加費: 無料
- - 対象: 資金提供者、研究者、先端技術による社会課題解決に興味のある方
各回のプログラム
2026年度も多様なテーマで学際的な議論を展開します。以下は、具体的なスケジュールの一部です。
- - 第6回: 4月27日「Why Deep Tech? 不確実性にインパクトで挑む」
- - 第7回: 5月22日「Why Fusion? 新たなエネルギーのインパクト」
- - 第8回: 6月5日「Why Therapeutics? 新たな医療のインパクト」
- - 第9回: 7月10日または17日「Why Systems? 新たな社会のデザイン」
各回では、異なる専門家を招き、討論を通じて知見を深めていきます。また、この取り組みは日本学術振興会の支援を受けており、地域の研究大学としての役割を果たしています。
総括
慶應義塾大学副理事の山岸広太郎氏は、「大学の知見を社会に還元し、社会の活力を再び大学に取り込む「知の循環」を実現したい」と述べており、このイノベサロンが新たな産業を創出する手助けとなることを期待しています。
この機会に、先端技術を通じて社会にポジティブな変革をもたらすディープテックの未来を共に考えることができるのです。興味がある方は、ぜひ参加してその一翼を担ってください。