広島・八丁堀で築46年のビル再生プロジェクトが始動
株式会社メタ不動産が手掛ける「HATCH八丁堀バリューアップ改修事業」が2025年7月から着工されます。このプロジェクトは、国土交通省が定めた中小ビルのバリューアップ改修投資促進モデル調査事業に西日本初の採択を受けたもので、広島市中区八丁堀に位置する築46年の旧耐震基準ビルを全面的に再生します。
プロジェクトの背景
1979年に建設されたこの4階建てのRC造ビルは、老朽化の影響で耐震性能や空調、照明、断熱性に問題を抱えていました。この結果、すべてのテナントが退去しています。八丁堀エリアは商業とオフィスが集まる重要な地域であるものの、老朽化したビルが数多く、都市の活力を低下させています。メタ不動産はこの課題に立ち向かい、「ビルのお医者さん」として地域の安全を向上させ、経済価値を再生することを目的としています。
事業概要
- - 名称: HATCH 八丁堀 バリューアップ改修事業
- - 所在地: 広島県広島市中区八丁堀6-9
- - 改修期間: 2025年7月〜2026年2月(予定)
- - 延床面積: 549.283㎡
- - 構造: RC造4階建て(旧耐震基準→新耐震基準に補強)
- - 用途: 店舗、事務所
改修のポイント
この改修プロジェクトは次の4つの主要なポイントに焦点を当てています。
1.
耐震性の向上: 新耐震基準への適合を目指し、耐震補強工事を行います。震度6強クラスの地震に対応でき、災害時の復旧時間を従来の72時間から24時間に短縮します。
2.
省エネ・環境負荷削減: 高効率の空調システムとLED照明を導入し、電力使用強度を35%、CO₂排出量を年間62トン削減します。また、光熱費も年間180万円削減を実現します。
3.
地域防災拠点の機能: 共用部分に非常用電源を提供し、屋上には一時避難スペースを確保。災害時には地域住民や行政と連携して情報発信するハブとなります。
4.
地域経済の活性化: 3階と4階を分割して改修し、スタートアップや小規模企業の入居を進めることで地域経済の活性化を図ります。また、DXツールの導入により生産性の向上を目指します。
地域貢献
このプロジェクトは広島の老朽化ビルの解体や建替えに代わる「低環境負荷の再生モデル」として注目されています。建物の耐震性能と防災機能を向上させることにより、周辺地域の安全性を高め、企業誘致や雇用創出による経済的な影響も期待されています。
地域の「ビルのお医者さん」
メタ不動産が行う「ビルのお医者さん」事業は、老朽化したビルの健康診断から治療、予防までを一貫して行います。まず、ビルの状態を正確に診断し、問題点やリスクを可視化。その後、必要に応じてリノベーションやレイアウト変更を実施し、新たな価値を創出します。この取り組みによって、長期的な資産価値の維持と地域コミュニティの安全を確保します。
SDGsへの取り組み
メタ不動産は、SDGsおよびESGの達成に向けた施策を推進しています。具体的には、エネルギー効率の向上や新耐震基準への適合を通じて、地域の持続可能性を高める活動を行っています。老朽化ビルの再生は環境と経済の調和を実現する重要な一歩です。
株式会社メタ不動産は、地域の価値を再生しながら、持続可能な社会の実現に貢献し続けます。