株式会社JOYCLE、サステナブルなごみ処理の実現に向け1.7億円の資金調達を完了
愛知県中村区に本社を置く株式会社JOYCLEが、ごみ処理のサステナブルな解決を目指すための資金調達を実施しました。約1.7億円の資金調達は、株式会社ANOBAKAや中部電力ミライズ株式会社、鎌倉投信株式会社などの投資家を引受先とする第三者割当増資及び融資を通じて実現されました。さらに、東京都の事業支援を利用したマッチングによる資金も一部含まれています。
詳細な資金調達背景
JOYCLEは、従来の「遠方の焼却炉にごみを運んで燃やす」という方法に代わり、「運ばず、燃やさず、資源化する」システムの構築を目指しており、これを小型アップサイクルプラントとして定義しています。このプラントは、最新の技術を活用し、全国各地の特性に合わせたごみ処理の新たな選択肢を提供します。2024年3月に発表予定のデータ管理プラットフォーム「JOYCLE BOARD」は、産廃処理業者や焼却炉メーカーなどと連携し、各自治体が抱えるごみ処理の課題に応じた実証実験を推進していくことを目指しています。
この資金調達は、全国での実証実験を加速させ、広く「ごみ」に対する関心を高めるためのアートとコラボレーションした小型プラントの設置など、新しい取り組みも企画されており、未来のごみ処理の形を提案しています。
資金の使用目的
JOYCLEは、得た資金を活用して以下の2つの主要な活動を推進します。
1.
人材採用と育成
事業運営に欠かせない人材を採用し、システムエンジニアやプロダクト開発の体制を強化。このために特にCOOやCFOの候補を求めており、意欲ある才能を求めています。
2.
プロダクト開発と運用体制の強化
小型アップサイクルプラントの設計をパートナー企業と共同で行い、アーティストとのコラボレーションを通じて魅力的なデザインを取り入れたプラントの実現を目指します。
投資家のコメント
資金調達に参加した各投資者からは、JOYCLEの持つビジョンに対する期待が寄せられています。ANAOBAKAの小田氏は「100年後の社会を変えるビジネス」との思いを語り、人口減少社会における新たなごみの処理方法の重要性を強調しました。また、ZOZO創業者の前澤氏も同様に、分散型インフラの必要性を述べています。
JOYCLEの使命
JOYCLEは「資源と喜びが循環する社会」を築くことを使命とし、サステナビリティを実現するための新たなプラットフォームを提供しています。これにより、革新的な技術を通じ、廃棄物を資源に変える未来を実現していくことを目指して、今後事業の拡大を計画しています。社会課題の解決へ期待される企業として、JOYCLEの今後の活動に注目が集まります。
会社概要
- - 社名: 株式会社 JOYCLE
- - 代表者: 小柳 裕太郎
- - 設立: 2023年3月
- - 事業内容: 小型アップサイクルプラントに特化したコンサルティング及びデータプラットフォームサービスの提供
- - 所在地: 愛知県名古屋市中村区
- - Webサイト: JOYCLE公式サイト
JOYCLEが描く持続可能な未来への挑戦に、さらなる注目が集まることでしょう。