新時代の絵本体験「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」
絵本を愛するすべての人々へ、新しい発見と体験を届ける「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」が注目されています。2025年5月22日からスタートした公開審査は、わずか2週間で大きな反響を呼びました。今回の賞は、一般読者が投票やコメントを通じて選考に参加できる全く新しい形式です。
公開審査の概要
2024年11月1日から2025年1月31日に募集が行われ、1076点もの応募が寄せられました。公開審査では「絵本部門」「動画部門」「テキスト部門」に分かれ、最終選考作品が全て動画化され、視聴者が評価を行える仕組みが整えられています。この手法により、読者はスマートフォンやタブレットを使っていつでもお手軽に作品を楽しむことが可能です。
絵本動画の魅力
今回の公開審査では、絵本動画という新しいコンテンツが大きな注目を集めています。デジタルデバイスを通じて、絵本を「読む」感覚が楽しめるという新しい試みは、多くの親子から支持を受けています。「すごく可愛いです!ずっと読んでいます!」というコメントのように、家族で共に楽しむ姿が見られ、親子の繋がりを深める役割を果たしています。人々は動画を見ながら、絵本識る時間が増えることを期待しています。
読者の声から見える新たな視点
興味深いのは、視聴者が「見る」こと以上に「読む」という感覚を大切にしている点です。「ページをめくるワクワク感」や「何度も読み返したくなるお気に入りの絵本」という表現が多く集まり、絵本の特性が映像にも引き継がれていることが分かりました。観閲者はペーストな動きと音に合わせて脳内で想像力をかきたてられ、単なる視覚的な楽しみを越えた体験が得られているのです。
コメントから見える期待
公開初週で集まった1201件以上のコメントには、動画体験が「新鮮であった」「絵本の概念を変える」という声が多く寄せられています。デジタル技術を駆使した動画部門やテキスト部門では、「従来の絵本とは異なる新しい可能性」を感じたという意見が目立ちます。このような声は、際立っており、デジタル絵本が未だ解明されていない魅力を秘めていることを示唆しています。
朗読者の想い
また、実際に朗読を担当した山本灯織さんと野田英里さんは、各作品が持つ独自の魅力を発見し、視聴者にもその感情を伝えたいと語っています。彼女たちは、作品を通じてでしか味わえない温かさがあると感じ、これが紙の絵本とは異なる楽しみをもたらすと確信しています。このような観点からも、絵本動画の経験が親子の会話を豊かにし、デジタル時代の読書体験の新しい可能性を開いているのです。
親子の読み聞かせの悩みを解消
デジタル技術の進化とともに、近年多くの親が「時間がない」「読み聞かせに自信がない」という悩みを抱えていることがわかりました。2024年の調査では、約9割の母親が月に1冊以上の読み聞かせをしている一方で、多忙な日常の中で理想とする読み聞かせを実現できている家庭は31.1%にとどまります。この障壁を乗り越えられる手助けが絵本動画には期待されています。
これからの展望
公開審査は残り2週間です。参加方法は簡単で、視聴した作品に「投票」し、その良さを「コメント」することで、自らの意見が最終審査にも反映されます。未来の名作を共同で創り出すプロセスに、皆さんもぜひ参加してみてください。これが新しい絵本の体験となり、子どもたちの心に豊かな風景を描く手助けとなることを願っています。
詳しい参加方法や審査の詳細は、以下の公式サイトをご覧ください。
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