草川工業の挑戦
2025-05-27 11:06:40

草川工業、115年の伝統を携えて中国市場に挑む

草川工業、115年の伝統を携えて中国市場に挑む



2025年5月23日、『人民日報海外版日本月刊』に草川工業株式会社の代表取締役草川晃吉氏へのインタビューが掲載されました。名古屋に足場を持つ草川工業は、115年以上にわたる歴史を背景に、その伝統を新たな市場へと広げようとしています。草川氏が率いる企業は、住宅リフォームや高齢者施設向けの設備改善、建材の工業化といった様々な事業を展開し、日本で培った技術力を武器に中国市場へ本格的に進出しています。

草川工業の強みとサービス



草川工業は、ガス機器やリフォーム、制菌サービスといった多様な分野で事業を展開し、それぞれのトピックでの強みを持っています。特に、東海地方において高い技術力を誇るガス業界で、その職人数の多さを活かし、迅速に現場での施工を行うことが可能です。このシステムにより、10件から20件の施工が同時に行えるため、幅広いニーズに応える体制が整っています。

また、草川工業はジョブ型採用を早くから導入し、全社での知識共有を進めています。それに加え、リフォーム分野では独自の視点から複雑な案件に柔軟に対応し、顧客からの信頼も厚いです。特に、ウイルス対策に特化した「DeoFactor(デオファクター)」サービスは、その効果の高さから注目されています。

115年の歴史と「草川イズム」



草川氏が入社した頃、草川工業はまだ小規模な企業でしたが、彼が掲げた「仕事を断らない」という信念が社員に受け継がれ、今日の成功につながりました。この文化は「草川イズム」として今も息づいています。社員は役職に関係なく現場での経験を積み、その姿勢が社員全体の行動に影響を与えています。

中国市場へのエネルギー転換プロジェクト



草川工業はSDGsの実現にも積極的に取り組んでおり、中国でのエネルギー転換プロジェクトがその一環です。特に中国企業との連携を通じて、リフォームや設備改善のニーズに応えることを目指しています。現在、中国の市場で経験と技術を活かすため、上海や香港などでパートナー企業との関係を強化し、住宅建材の供給や施工指導を行っています。

少子高齢化と人材育成の課題



少子高齢化が進む中、草川工業も人材の確保が課題となっています。この問題に対し、草川氏は野球部の設立や外国籍人材の採用を進めています。特に野球部は、社員間の交流を促進しながら、新しい人材育成の場として機能しています。また、外国籍人材に対する積極採用も、会社の技術力向上に寄与しています。

地域貢献活動と文化イベントの取り組み



草川工業は2011年から地域貢献に注力し、お化け屋敷やだるまゲームなど、地域に密着したイベントを通じて共生を大切にしてきました。これらのイベントは、地域の活性化を目指し、実際に市民からも好評を得ています。また、図書館への書籍寄贈やマスク寄付など、小さな活動も継続しています。

未来に向けたビジョンと挑戦



今後、草川工業は120周年、150周年に向けて、着実に技術を継承し続けることが肝要だと草川氏は語ります。特に職人の育成は重要で、新たに入社する人材に技術を自然な形で習得させるための仕組みを作っていくことが必要です。これからも、中国市場への展開や医療ヘルスケア分野への進出を通じて、新たな挑戦を続ける考えをされています。

草川工業は、115年という長い歴史を背景に、新たな未来に向かって着実に進んでいく姿勢を示しています。これからも「草川イズム」を大切にし、地域と共に成長していく姿勢が期待されます。


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