アイルと國學院大學が新たな挑戦を開始
企業の成長を促すためのファン創出をテーマとした産学連携プロジェクトが始まった。株式会社アイル(本社:大阪市北区、東京都港区、代表取締役社長:岩本哲夫)は、2025年9月より國學院大學(東京都渋谷区、学長:針本正行)経済学部の芳賀研究室と共同で、ファン行動の可視化と支援策の研究に取り組む。
このプロジェクトは、全14回の授業で構成され、約6ヶ月の期間を設けて、マーケティング学や消費者行動論に基づいた実践的な学びを行う。特に、アイルが提供する顧客情報一元管理ツール『CROSS POINT』を活用し、ファン顧客の創出に向けた施策を学生が企画する。最終的には、2026年1月に行われる学生の最終プレゼンテーションが計画されている。
産学連携プロジェクトの意義
近年、企業におけるファン顧客の育成は重要な戦略として注目されており、一過性の消費効果ではなく、ブランドの社会的影響力を高めるためにも不可欠である。今回のプロジェクトを通じて、消費者行動の理解を深め、ペルソナ設定やカスタマージャーニー研究、広告コミュニケーション、ブランド戦略などといった幅広いテーマで探求が行われる。
アイルは、業務管理システムだけでなく、ECサイトや店舗運営のバックヤードと消費者とのつながりを強化する多様なサービスを展開しており、これにより企業の成長を支援することを目指している。『CROSS POINT』は、実店舗とECサイトのポイントや顧客情報を一元管理し、販促施策やファンとの接点を創出するためのクラウドサービスであり、企業の風土や価値観を伝える力を持っている。
学生と企業が共に成長する場
國學院大學の芳賀研究室では、マーケティングの中でも特に消費者行動に注目し、学生たちは実際の企業課題に対峙することで、理論や知識を実践に活かす貴重な機会を得ている。アイルとの連携により、学生は自由な発想から新しいアイデアを提案する挑戦を行い、企業も大学生ならではの独自の視点に触れることができる。
アイルの土居部長は、データの活用が不可欠な現代ビジネスにおいて、学生の創造力が未来のビジネスに役立つヒントになると期待を寄せている。プロジェクトを通じて、学生たちが実践的なスキルを習得し、アイルのサービスに新たな価値をもたらすことを願っている。
第1回授業の開催
2025年9月25日、アイルの土居部長が第1回授業の講師を務め、ファンの可視化や『CROSS POINT』の機能について解説した。この授業は、中間発表に向けた重要な基盤となり、学生たちは企業のビジネス課題を理解し、解決策を模索することが求められた。
最終報告会の概要
プロジェクトの最後には、学生たちによる研究結果の報告や施策提案が行われる。この報告会は、2026年1月15日に予定されており、芳賀研究室の学生とアイルの関係者がお互いに意見を交わす貴重な場となる。
アイルはこのプロジェクトを通じて、若年層の新しい視点を取り入れ、社会に貢献できるファン創出の支援へと繋げていく方針である。