2024年子育てのお悩みランキング
子育て中の悩みは常に多様で、毎年そのトレンドは変わります。そうした中、発達障害への理解を深め、課題解決に向けて活動する「パステル総研」が、2024年版の子育てのお悩みランキングを発表しました。今年のNo.1は、驚くべきことに「ゲーム・YouTubeがやめられない」という結果でした。この結果にはどのような背景があるのでしょうか?
調査概要
- - 調査期間:2024年9月16日~9月18日
- - 回答者:パステル総研の読者、Nicotto!塾生、発達科学コミュニケーショントレーナーなどの計217名
- - 調査方法:インターネット調査
調査結果のハイライト
1.
ゲーム・YouTubeが長い・やめられない(48.6%)
ほぼ半数の子どもたちが、この問題を抱えています。具体的には、
- 学校から帰った後、寝るまでずっとYouTubeやゲームに没頭
- ご飯の時間も止められない
一部の子どもたちは、ゲームをやめるよう言われると暴れる様子も見られます。
2.
好きなことだけ集中・嫌なことはしない(47.2%)
お子さんが好きなことには熱中する一方で、嫌なことからは逃げる傾向が目立っています。
3.
不安・緊張が高い(44.4%)
多くの家庭で子どもが感じるストレスの高さが浮き彫りになっています。
このような結果を踏まえ、特に「ゲーム・YouTube問題」は注目されています。コロナ禍で家にいる時間が増える中、デジタルデバイスへの依存が高まるのは避けられない現象とも言えるでしょう。
分析と今後のアプローチ
文部科学省の調査によると、約70.3%の子育て中の人々が不安を感じています。特に「子どもの気持ちや行動が理解できない」との声が多く、家庭内でのコミュニケーション不足が問題視されています。
子育てにおける共通の課題
多くの家庭で感情のコントロールが難しく、72%が「癇癪を起こす」と報告。
- - 学校に行きたがらない、登校しぶりがある(38.9%)
不安定な状況下での学校生活への恐れが感じられます。
子育てにかける労力が日々増している中で、パステル総研では、親ができるサポートを提供することを目指しています。これからも、様々な視点からのアプローチが求められています。
解決に向けた取り組み
- - 子どもができていることを「肯定する」「褒める」ことが重要な手法として多くの家庭に浸透しています。
- - 「無理やりではなく、共感し、話をしっかり聞く」ことが効果的と言われています。
また、無料で参加できる子育て講座や、親同士が経験を共有する場も増えており、情報提供の重要性が高まっています。これらの動きが親と子どもが共に成長する手助けとなることでしょう。
今年の調査結果から、ゲームとYouTubeへの依存が抱える課題の多様性や、家庭内でのコミュニケーションの重要性が浮き彫りになりました。今後これらの課題に対して、よりよい解決策を見つけ、子どもが安心して成長できる環境を整えることが大切です。