2027年卒業予定の学生が直面する就職活動の実態とその課題
最近、レバレジーズ株式会社が運営している新卒学生向けのキャリア支援サービス「キャリアチケット就職」では、2027年3月卒業予定の大学生・大学院生381名を対象に就職活動に関する実態調査を行いました。この調査の結果、就職活動における難しさやAIの活用について興味深いデータが得られました。
約3割が早期に就活開始
調査によると、2025年12月時点で約3割の学生が「まだ就職活動を始めていない」と回答しましたが、それに対して約7割の学生がすでに活動を開始していることがわかりました。具体的には、すでに内定を獲得している学生もおり、「内定を承諾した(3.9%)」または「内定を持っているが活動を継続中(12.9%)」という回答があり、合計で約16%の学生が内定を得ています。
特に、就職活動を始めた時期として「2025年5月以前」が29.5%と最も多く、次に「2025年6月(16.9%)」や「2025年8月(14.2%)」と続き、夏のインターンシップに合わせて活動が活発化していることが伺えます。
学業との両立が最大の課題
学生が就職活動を行う上で最も悩ましい点として挙げられたのは、やはり「学業との両立」で39%がこの問題に直面しています。文系と理系での違いが見られ、文系学生は「将来のビジョンを思い描けない」が最も多かったのに対し、理系学生は「学業との両立」に苦しんでいることが明らかになりました。特に、選考と大学の研究・ゼミのスケジュールが重なることで、ストレスが増す様子が見受けられます。
AIの活用と仕事への不安
就職活動において、約60%の学生がAIを利用しているという結果も出ました。AIの主な利用目的は「エントリーシートの作成・添削(70.5%)」が最も多く、次いで「自己分析(55.5%)」や「企業研究(29.1%)」と続いています。
一方で、「AIの進化によって将来の職業が代替されることに不安を感じるか」という問いには、約40%の学生が「非常に不安を感じる(10.8%)」または「やや不安に感じる(30.2%)」との回答がありました。AIが就職活動の方法を変える一方で、職業の選択そのものに影響を与えていることが示されています。
企業への提言
今回の調査結果から、企業側にも適切な配慮が求められます。ただ選考時期を早めるだけでなく、オンライン選考の導入や柔軟な日程調整を行うことで、学生が学業と両立しやすい環境を整えることが重要です。また、AI時代におけるキャリア形成の在り方を提示し、将来的な不安を軽減するための情報発信が他社との差別化につながり、企業の魅力を高める手段ともなります。
このように、今後のキャリア形成に向けて積極的な対策が求められる中、学生には引き続き、就職活動において有効なスキルを磨き続けてほしいと思います。これからの時代、学業とキャリアをどのように両立させるかが重要なポイントになるでしょう。