北海道での廃棄漁網リサイクル事業が始動
北海道は日本国内で最大の漁業生産量を誇る地域ですが、同時に海洋プラスチック問題の解決が課題となっています。日本国内では、漁業で使用される大量の漁網や漁具が主にリサイクルされることなく廃棄されているのが現状です。そんな中、鈴木商会が新たにリファインバース株式会社と業務提携を結び、廃棄漁網のリサイクルに向けた取り組みを開始しました。
業務提携の背景
鈴木商会は、北海道に拠点を置く資源リサイクル企業として、地域が抱える環境問題の解決に貢献することを目指しています。特に、リファインバースは廃漁網のマテリアルリサイクルに関する豊富な実績を持ち、今回の協業により、より効果的に廃棄漁網を再利用する体制を構築します。また、共有した資源と技術を活用し、北海道で発生した廃棄漁網を地元でリサイクルする事業を推進していく予定です。
新工場の設立
廃棄漁網のリサイクル事業は、苫小牧市内に設立される新工場で行われます。この工場では、年間1,300トンの再生ナイロン樹脂を製造する予定です。鈴木商会は、リファインバースが持つ生産技術と設備ライセンスを使用し、廃漁網を原材料として再生ナイロン樹脂を生成します。製造された樹脂は、リファインバースの「REAMIDE」として商業化される見込みです。
SDGsへの取り組み
鈴木商会は国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」にも賛同し、特に目標14「海の豊かさを守ろう」に取り組んでいます。本事業はプラスチックが廃棄物として海に流出することを防ぐ仕組みを構築し、循環型社会の実現に寄与することを目指しています。また、鈴木商会とリファインバースは、海洋プラスチック問題の解決を目指す一般社団法人「ALLIANCE FOR THE BLUE」にも参加しており、他の企業と協力しながら持続可能な社会の構築に向けた efforts を継続していきます。
この取り組みは、地元の漁業者や地域社会にも利益をもたらし、環境問題への意識を高めることが期待されています。今後、実際のリサイクル事業が始まることで、北海道における廃棄漁網の有効活用が確立し、より多くの支援が得られることが望まれています。
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