ジャパンラグビーマーケティング、データ駆動型ファン戦略を強化する「Synergy!」の導入
2023年、ジャパンラグビーマーケティング株式会社(JRM)は、シナジーマーケティング株式会社が提供するクラウド型CRMシステム「Synergy!」を導入しました。これにより、JRMはよりデータドリブンなファンマーケティングを推進し、ラグビーファンとのエンゲージメントを強化することを目指しています。
導入の背景と課題
JRMが「Synergy!」を導入した背景には、ラグビー人気の持続的な拡大という課題があります。ワールドカップなどの大規模イベントがラグビー人気を高めていますが、その関心を次につなげることが難しいのが実情です。具体的には、次のような課題がありました。
1.
ファン層の拡大と定着
大規模イベント後の関心を維持し、定期的な観戦習慣を生む仕組みが不足しています。
2.
パーソナライズされた情報提供
ライト層とコアファンそれぞれに最適なコンテンツを配信することが困難でした。
3.
データ活用の最適化
チケット購入履歴やグッズ販売データの一元管理と活用が不十分でした。
4.
マーケティング業務の負荷
従来のツールでは操作性が低く、効果的な施策運用に時間がかかっていました。
Synergy!の導入目的
新たに「Synergy!」を導入することで、JRMはこれらの課題を克服し、精度の高いファンマーケティングを実現することを目指しています。主な目的は次の通りです。
直感的な操作性を活かし、マーケティング業務を効率化します。
ファンの行動データを分析し、ターゲットに最適化された情報を提供します。
チケット購入や来場履歴を統合し、パーソナライズ施策を強化します。
SNSやデジタル広告との連携で、より魅力的な体験を提供します。
期待される成果
「Synergy!」の導入によって、JRMは以下の具体的な成果を期待しています。
1. マーケティング業務の効率化
- - CRM機能の強化により、ファンの関心や行動履歴をリアルタイムで分析できるようになります。
- - 手作業で行っていたターゲティングが自動化され、作業時間が大幅に削減されます。
2. メール配信の精度向上
- - 特定の試合のチケットを購入したが次回の試合を購入していないファンなど、細かいセグメント設定が可能になります。
- - 行動データを活用したリマインド通知によって、リピート率の向上を実現します。
3. クラブ間の情報共有強化
- - 各クラブの成功事例を可視化し、マーケティング施策の質を向上させます。
- - データに基づいたPDCAサイクルの運用を促進し、施策の最適化を加速します。
今後の展望
今後、JRMは「Synergy!」を活用し、ファンマーケティングの高度化をさらに進めていきます。具体的な展望には、以下の項目が含まれます。
新規ファンのエンゲージメントを高めるプログラムの開発
購入履歴データに基づき、特定試合のターゲティング施策を強化
試合当日の来場データと連動したリアルタイム施策の導入
これらの取り組みを通じて、JRMはラグビー界全体のデジタルトランスフォーメーションを進め、より多くのファンがラグビーを楽しめる環境づくりに貢献していきます。
会社情報
ジャパンラグビーマーケティング株式会社は、2022年に設立された若い企業です。ファンエンゲージメントの向上に向けて、スタジアム観戦体験やデジタルコンテンツ配信を通じて、ラグビーの魅力を多くのファンに届けることを目指しています。