デイシンのAIアートプロジェクト
近年、画像生成AIの進化は加速しており、特にデイシンが発表した3万枚を超えるAIアート作品は注目を浴びています。2022年に急成長を遂げた画像生成AIのひとつであるStable Diffusionを駆使し、デイシンは独自のアプローチで抽象画や風景画を創造しています。これまでのアートの概念を覆す彼らの取り組みを少し深掘りしてみましょう。
公開と販売の概要
デイシンは、彼らのウェブサイト(
こちら)で現在3万枚以上の画像を公開しています。特に、約2000枚の高解像度画像は楽天サイト(
こちら)で販売されており、A1からA3サイズのポスターが1枚1900〜3400円で手に入ります。さらに、11月11日から12日に東京ビッグサイトで開催されるデザインフェスタにおいても、作品の展示販売が行われる予定です。将来的には、画像を用いたTシャツやマグカップの販売も企画されています。
抽象表現に特化したAIアート
デイシンが特に力を入れているのは、抽象画的なアプローチです。他のAIアート作品がリアルな画像を生成することにフォーカスしている中で、デイシンはAIの特性を理解し、あえて抽象的な表現を選んでいます。この選択は、AIが実世界の構造を理解していないことを考慮し、人間の不得意な能力を補うのではなく、AIの得意分野を伸ばしているのです。
独自の生成技術と著作権について
一般的にAIアート生成には、詳細な指示が必要ですが、デイシンでは短いキーワードや造語を使用して新たな画像を生み出す独自のプロンプト技法を採用しています。これにより、AIはその豊富な知識を活用して自由に画像を生成します。また、生成した画像の編集著作権は保持していますが、原画はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づき著作権フリーとされています。
新しい発見とこれからの展望
デイシンの技術では、正と負のプロンプトを使用することで多様な画像の生成が可能です。たとえば、有名な画家の名前や芸術運動を指定することで特徴的なスタイルの絵を創出しつつ、その逆に指定することで、予想外の画風が生まれることが分かりました。このようなアプローチにより、今までにない意図しない美しさを持った作品が生成されることが期待されています。
また、科学技術用語や架空の創造的な名称を用いることで新たなアートが生まれており、昨年12月のリリースでも紹介されたキャットアートなど、AIアートの可能性は無限大です。
まとめ
デイシンのAIアートは、今までのアート界に新たな風を吹き込む存在です。3万枚を超える作品は、既存の枠を超えたアートの世界を切り拓いています。興味のある方は、ぜひ公式サイトから原画をダウンロードしたり、楽天サイトで実際のポスターを手に取ってみてはいかがでしょうか。デイシンの革新的なアプローチが、これからのアートシーンにどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目です。