音楽の振動が生み出す新しいウイスキー
株式会社キタマ(大阪府守口市)が発表した音響樽熟成ウイスキーが、クラシック音楽の力を借りて新しい味わいをもたらしています。このウイスキーは、厳選された英国製のモルトウイスキーを国産のミズナラ材製の樽で追加熟成させる過程において、ヨハネス・ブラームスの交響曲を使用して音響振動を与えるという独自の手法が用いられています。2023年7月1日(土)からは、応援購入サイト「Makuake」で販売が行われます。
この音響振動熟成の試みは、これまでのウイスキー製造技術の中でも前例がない珍しいものです。音響振動によって、ウイスキーのアルコール感が和らぎ、まろやかで飲みやすい仕上がりに。熟成プロセスにおいては、低音域に優れた楽曲を選び、音響効果を最大限に引き出すためにスピーカーの配置にも工夫が凝らされています。
ウイスキーの熟成を行う場に選ばれたのは、山形県小国町の出羽蒸留所。風光明媚な国定公園内に位置し、手つかずの自然に囲まれたこの蒸留所では、クラシック音楽が穏やかに流れる中で、優雅な時間が刻まれています。湿潤で冷涼な気候がウイスキーの成熟を助け、特別な味わいを生む環境が整っています。
製品デザインにもこだわりが見られ、一見して分かる特異なボトルはコントラバスの形を模しており、試行錯誤の末に生まれました。ネック型キャップにはシリアルナンバーと購入者のイニシャルが印刷され、完全オリジナルの形状が完成しました。コントラバスはオーケストラで支える役割を担い、音楽家を裏で支える存在でありたいという思いが込められています。
このプロジェクトの背景には、コロナ禍で活動の場を失った音楽家たちへの支援の意図があります。音楽的な交流や文化活動が減少する中、支援を必要とするアーティストたちのために、売上の一部が寄付される仕組みが構築されています。出資者の皆さんと共に、音楽とウイスキーが織り成す新たな物語に参加できる機会が提供されます。
また、株式会社ジャパン・アーツとのコラボレーションにより、ユニークなリターンも用意されています。コンサートの最終リハーサル見学付きのペアチケットや人気アーティストの直筆サイン入りCDなど、一般には滅多に体験できない特典が盛りだくさんです。これらのリターンは、9月末までに配送される予定です。
ウイスキー単品の購入の他にも、多彩なセットが取り揃えられており、音楽とウイスキーを愛する人々にとって見逃せないプロジェクトとなることでしょう。興味のある方は、2023年7月1日より公開される「Makuake」のページをぜひチェックしてください。
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