do.Sukasuが交通事故リスク低減に向けた新たなアプローチを発表
株式会社do.Sukasu(ドスカス)は、2024年12月15日に開催された第8回「日本安全運転医療学会学術集会」にて、同社が開発した空間認知能力評価ツール「de.Sukasu KEEP」を用いた研究成果を発表しました。今回の研究では、空間認知能力と交通事故リスクとの関連性が明らかにされ、特に高精度な事故リスクの予測が可能であることが示されました。
研究の背景
日本安全運転医療学会は、高齢者や障害者の安全な運転をテーマに医療、福祉、工学といった多分野にわたる専門家が集まります。今回の学術集会では、視覚機能と運転の安全性に関する最新の研究成果が報告され、do.Sukasuの発表も注目を集めました。
空間認知能力評価ツール「de.Sukasu KEEP」
「de.Sukasu KEEP」は、VR技術を使用して空間認知能力を客観的に評価するツールです。このツールは従来の運転免許取得時に行われる深視力検査と高い相関が確認されており、国内特許を取得しています。現在はPCT国際特許も出願中です。
研究の主な成果
本研究では、空間認知能力が年齢とどのように関わるか、及びそれが事故リスクに与える影響について調査されました。調査の結果、40代から空間認知能力の低下が徐々に始まり、60代で顕著な低下が見られました。70代になると、その能力は平均的に5歳児以下となり、これが事故リスクに強い相関を持つことが証明されました。
また、プロのドライバーは一般ドライバーよりも高い能力を持っているものの、加齢による能力低下は同様でした。このことから、do.Sukasuは空間認知能力に対する訓練の重要性を強調し、「de.Sukasu KEEP」を使用した研究を進めています。
学会での評価
発表は、専門家から以下のような高い評価を受けました:
- - 従来の視野検査とは異なる新しいアプローチであること
- - 安全運転研究における新たな展開の可能性
- - リハビリテーション現場への応用可能性
- - トレーニング効果の検証に対する期待
今後の研究開発
do.Sukasuでは、奈良女子大学や東京都リハビリテーション病院といった機関と共同で研究を進めています。高齢者向けの空間認知トレーニング効果やリハビリテーション患者における視覚認知能力の回復に向けたトレーニングと評価方法について検証を行っています。これにより、健康寿命の延伸と生活の質向上を目指し、介護リスクの低減や医療費の抑制にも貢献していく方針です。
まとめ
do.Sukasuは、空間認知能力を評価・改善するための革新的なソリューションを提供することで、社会課題の解決に向けた取り組みを進めています。共同研究を通じて、新たな技術の実用化を目指し、関連する医療機関や施設と連携していく予定です。
興味を持つリハビリテーション施設や医療機関の担当者は、ぜひdo.Sukasuへご連絡ください。