オイシックス・ラ・大地とキリンが連携!フードロス削減プロジェクト始動
食品のサブスクリプションサービス「オイシックス・ラ・大地」が、キリンビールと共同で新たなプロジェクト「モッタイナイ!を、おいしい!に。プロジェクト」を発足しました。このプロジェクトは、企業の枠を超え、規格外果実を食材として活用し、フードロスを削減する取り組みです。オイシックス・ラ・大地の社長、高島宏平氏は、その背景にある理念と目標について語っています。
プロジェクトの目的
「モッタイナイ果実」とは、見た目や大きさが基準に達せず廃棄される果実を指します。このプロジェクトでは、これらの規格外果実を活用することで、年間250トンのフードロス削減を目指します。また、100軒以上の生産者からの賛同を得、1200万人のお客様をプロジェクトに巻き込むことを目指しています。
フードロスの現状と背景
近年、異常気象や人件費の上昇など、農業にかかる様々なコストが増えています。特に、豪雨や猛暑によって規格外となる果実が増え、これは大きな社会問題となっています。オイシックス・ラ・大地は、この問題に対して「これからの食卓、これからの畑。」という企業理念のもと、フードロス削減に向けた具体的なアクションを展開しています。具体的には、規格外果実を「正規品」として販売し、その収益が生産者に還元される仕組みを構築。これにより、産地全体の収益安定化にも寄与しています。
パートナーシップの意義
このプロジェクトのキーとなるのは、キリンビールとオイシックスの連携です。キリンは「氷結®mottainaiプロジェクト」を通じ、無駄にされる果実を使用した新商品を展開し、オイシックスはその果実を利用したミールキットやギフトセットを開発する予定です。また、両社は企業の持つ知見やリソースを最大限に活かし、持続可能な食文化の普及を目指しています。
地元農家との連携
このプロジェクトは、全国約4000の農家と日々コミュニケーションを取り合いながら進められています。地元農家の声を反映し、必要な支援を行うことで、農業の持続的な発展を促す狙いがあります。高齢化が進む農家に対し、負担を軽減しながらも美味しさを届ける新たな流通形態を模索しています。
未来への展望
オイシックス・ラ・大地とキリンの連携は、フードロス削減だけでなく、地域社会の活性化や食に関する教育の重要性についても注目しています。両社は今後も「おいしくて、無駄のない食」を皆様に提供していくことで、持続可能な未来を築いていく考えです。
この「モッタイナイ!を、おいしい!に。プロジェクト」の取り組みは、食品業界全体を巻き込み、食べることの大切さを広める新たな一歩となるでしょう。