アイシン、サプライチェーンリスク管理クラウド『Resilire』を導入し安全性向上を目指す

アイシン、サプライチェーンリスク管理クラウド『Resilire』導入の意義

株式会社アイシンが自社の生産活動の安全性を向上させるために、サプライチェーンリスク管理クラウド『Resilire』を導入しました。アイシンは自動車部品を広範囲に製造しており、その部品調達ルートは多岐にわたっています。今回の導入には、様々なリスクに迅速に対応するための強い意志が込められています。

導入の背景

アイシンは、生産の安全性を高め、サプライチェーンに関連するリスクを効率よく管理することが急務と感じていました。特に、自然災害や地政学的な問題が頻発する昨今、安定した供給体制の構築は重要な課題です。これまで、サプライヤーからのリスク情報収集は人力による部分が多く、膨大なデータを処理するには限界がありました。そこで、情報の可視化と初動の迅速化を実現するために『Resilire』の導入を決定したのです。

『Resilire』の機能と期待

『Resilire』は、アイシンが保有するサプライチェーン情報と、同システムのリスク検知機能を融合することを目指しています。このシステムを利用することで、どこでどのような供給懸念が発生しているのか、またその影響範囲や影響度を事前に把握することが可能となります。

さらに、採用されたサービスには、サプライヤーとのアンケート配信・回収機能が含まれています。これにより、各拠点の現況をタイムリーに集約し、リアルタイムでのリスク管理が実現できます。アイシンは、これらの機能によってリスク管理の質を大幅に高められることを期待しています。

株式会社アイシンについて

1965年の創立以来、アイシンは自動車部品のグローバルサプライヤーとして発展を遂げてきました。2021年には、アイシン精機とアイシン・エィ・ダブリュが統合し、再び新たなスタートを切りました。同社の経営理念は「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」であり、持続可能な社会づくりに向けた多様な取り組みを行っています。特に、カーボンニュートラルの実現に向けての努力や新規事業への挑戦は業界内でも注目されています。