印旛沼とその周辺の歴史
長谷川啓一による写真展「干拓者の夢-北総・印旛沼物語-」が2025年1月30日から2月5日まで、東京・新宿のアイデムフォトギャラリー「シリウス」で開催されます。この展示は、千葉県北西部に広がる印旛沼とその周辺の水田地帯を舞台にしており、印旛沼地域の歴史的背景や自然の美しさを描写した48枚の写真が展示されます。
農作地帯としての印旛沼
印旛沼地域は、豊かに実る稲作が中心の農地として知られています。しかし、この地は古くから洪水の脅威にさらされてきました。特に江戸時代には、利根川の氾濫が頻繁に起こり、地域の人々は何度も大きな被害に見舞われました。1646年に始まった利根川東遷事業や、17世紀末から19世紀にかけて行われた数々の工事も、洪水を完全に解決することはできませんでした。
洪水からの解放と干拓事業
1945年以降、日本の食糧事情の改善が急務となり、国営で行われた「国営印旛沼手賀沼干拓事業」が注目されます。1969年にこの大規模な事業が完工し、315年も続いた洪水の脅威からついに解放された印旛沼周辺の人々は、長年の夢を叶えました。しかし、開始された米の余剰問題により、農業は新たな脅威に直面しています。
展示の内容
写真展では、これらの歴史を背景として、印旛沼の美しい自然や農作業の様子が切り取られています。長谷川啓一氏の視点から、多様な風景や人々の営みを捉えた作品は、来場者に地域の歴史や文化を伝える素晴らしい機会となるでしょう。観覧者は、また、田んぼが広がる風景や、地元の人々の生活がどのように変遷してきたかを、写真を通して考えることができます。
アクセスと情報
この展示についての詳細は、シリウスの公式サイトやブログ、Facebookページでも紹介されています。興味のある方は、ぜひ足を運び、北総・印旛沼の魅力を再発見してください。観覧は無料ですが、事前にウェブサイトでの情報チェックをお忘れなく。
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