トリナ・ソーラーが示す再生可能エネルギーの未来
2025年7月23日から25日まで、東京ビッグサイトで開催された「TECHNO-FRONTIER 2025」において、トリナ・ソーラー(Trina Solar Co., Ltd.)が主催者セミナーで講演を行いました。このセミナーでは、「カーボンニュートラル時代のモノづくりを支える再生可能エネルギー」をテーマに、多くの関心を集めました。
トリナ・ソーラーの取り組みとESG経営
トリナ・ソーラーは単に製品を提供するだけでなく、自社の法人としての運営も「グリーン発展」という理念の下に実践しています。この理念に基づき、環境に配慮した持続的な成長を目指しています。2024年には国連グローバル・コンパクトへの加盟が予定され、CDPやMSCIなどの評価機関からも高い評価を受ける見込みです。
さらに、同社は「ゼロカーボンバリューチェーン」というコンセプトを掲げ、サプライチェーン全体での脱炭素にも注力しています。このような取り組みは、製造業界における重要な課題解決の一助となるでしょう。
脱炭素化に向けた製品群と実績
セミナーでは、トリナ・ソーラーが紹介した数々の最新製品と、実際の導入事例が報告されました。特に、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたソリューションは、製造業におけるビジネス継続計画(BCP)やエネルギー自立、コスト削減を実現するための強力な手段となります。
主な製品特徴
1.
太陽光モジュール: 100%再生可能資源を使用し、変換効率20.7%・出力645W超を誇る。
2.
Vertex Nシリーズ: フランスカーボンフットプリント・米国UL認証取得。生産から廃棄までのCO₂排出量が業界最低水準。
3.
Vertex S+シリーズ: ノルウェーおよび国際的なEPD認証を取得。製品影響を数値化・可視化。
4.
Elementa 2: 大型産業用蓄電池システムで、20年ライフサイクル対応のEPD認証取得。
また、国内の実績として静岡県工場でのPPAモデル電力供給や岡部新電元の自家消費型太陽光発電など、多様な事例が紹介され、今後の脱炭素化の道標となっています。
ゼロカーボンへの積極的な取り組み
トリナ・ソーラー自身の工場においても脱炭素化を進めています。たとえば、中国の義烏工場は、太陽光業界で初めての「ゼロカーボン工場(Ⅰ型)」認証を受け、温室効果ガス排出量を前年比で21.77%削減しました。これにより、国際的規格のISOも取得しています。また、塩城の工場は「ゼロカーボン」と「ゼロウェイスト」のダブル認証を取得しています。
展望とまとめ
今回のセミナーは、再生可能エネルギーと脱炭素化に対する業界の意識向上を象徴する機会となりました。トリナ・ソーラーは今後も、日本市場において持続可能なソリューションの提供を通じて、環境に優しい社会の実現に貢献していく考えです。持続可能な未来に向けたこの動きは、製造業界全体に大きな影響を与えることでしょう。