メディアジーンが新たなビジュアルメディアを開発へ。
メディアジーンがメキシコのメディア企業Capital Digitalとのライセンス契約を締結し、2026年初頭に「PICTOLINE JAPAN」を立ち上げることを明らかにしました。この新しいプロジェクトは、メキシコで大きな成功を収めているビジュアルコンテンツブランド「PICTOLINE」を基盤としており、日本市場への進出を果たそうとしています。
PICTOLINEとは?
「PICTOLINE」は、メキシコに本社を置くキャピタル・デジタルが運営する、革新的なビジュアルメディアブランドです。イラストやインフォグラフィック、アニメーショングラフィックス、コミック、さらにはゲームなどを駆使して、ニュースやデータを分かりやすく、楽しめる形で提供しています。特に、ビジュアルデザインを通じて複雑な情報をシンプルにし、幅広いオーディエンスと繋がることを重視しています。
彼らの取り組みは高く評価されており、HBO Maxとの共同開発で生まれたアニメーションシリーズがエミー賞を受賞するなど、目に見える成果を上げています。また、月間閲覧数は1億3200万回、フォロワーは950万人に達しており、ラテンアメリカでのエンゲージメント率はトップクラスです。
ピクトライン・ジャパンのコンセプト
ピクトライン・ジャパンの立ち上げは、日本市場における特に若年層のコミュニケーションスタイルの変化を捉えています。最近では、InstagramやYouTube、TikTokなど、ビジュアル中心のメディアが急速に成長しており、テキストからビジュアルへとシフトが進んでいます。また、AIを介した検索行動も増えており、ピクトラインの高い没入感を持つビジュアルコンテンツが今後のメディアフォーマットになると考えられています。
特に2025年にはZ世代が人口の4分の1を占めると予想されており、その需要を捉えることが重要です。メディアジーンは、ピクトラインとの提携によりこの市場における競争力を強化する意図を明確に示しています。
ピクトラインの共同創業者、エドゥアルド・サレス氏の役割
「PICTOLINE」の共同創業者であるエドゥアルド・サレス氏は、ナイキやグーグルのクリエイティブディレクターとしての経験を持つ人物であり、数々の賞も受賞しています。彼は国際的にも評価されており、フォーブス誌からは「最も創造的なメキシコ人30人」に選ばれた実績もあります。今後、彼はピクトライン・ジャパンの立ち上げに向けて日本に移住し、積極的に関与する予定です。
メディアジーンCEOのコメント
メディアジーンのCEO、今田素子氏は「私たちは、ストーリーテリングの力とその共感を育む重要性を長年にわたり理解してきました。ピクトライン・ジャパンでは、独自のビジュアルストーリーテリングを通じて、日本文化やトレンドに合ったコンテンツを提供することで、ユーザーに新たな体験をお届けする予定です」と語っています。
このように、ビジュアルコンテンツを用いることで、日本における新しいメディア体験が生まれることが期待されています。ピクトライン・ジャパンの登場がもたらす新しい波に、ぜひ期待を寄せたいところです。