アニメの未来に期待
2023-05-19 10:00:02
日本アニメの未来を見据えた「日本アニメフィルム文化連盟」設立
日本アニメの未来を見据えた「日本アニメフィルム文化連盟」とは
2023年4月27日、アニメ業界の新たな組織として「一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)」が設立されました。アニメは商業成立から1世紀が過ぎ、売上は2.7兆円を超え、世界中で重要な文化の一部として位置づけられています。しかし、その影には制作者たちの厳しい現実もあり、精神的・肉体的に疲弊した制作現場が存在します。この組織は、そうした厳しい状況を改善し、アニメの未来をさらに広げるために設立されたのです。
制作現場の現状
アニメーション制作の現場では、多くのクリエイターが情熱を胸に活動しているものの、その環境は決して恵まれているとは言えません。高い技術を持つはずのアニメーターたちが、低賃金で働かざるを得ないという現実があります。それに加え、制作体制の海外依存が進むことで人材の流出が懸念されており、これがさらなる人手不足を引き起こしています。現在の状況を放置することは、アニメの質の低下を意味します。
NAFCAの取り組み
NAFCAは、アニメ業界の待遇改善だけでなく、制作と経営の相互理解を深めることを目指しています。また、業界の歴史を踏まえ、制作現場の疲弊を解消する知恵を提供し、国の文化戦略とも連携することが求められます。具体的には、以下の事業を実施します。
1. 人材育成事業 - 新たな才能を育成するプログラムを用意し、若手クリエイターの支援を行います。
2. 政策提言と業界ヒアリング - 業界の声を集め、行政に対して働きかけを行い、アニメの地位を確立する活動を行います。
3. アニメアーカイブ事業 - アニメの歴史的資料を守り、次世代に伝えるための取り組みを行います。
4. アニメ福祉関連事業 - 制作環境の改善を目的とした福祉活動です。
5. アニメコミュニティ事業 - 業界内外の人々が交流できる場を提供します。
6. イベント事業 - アニメに関する各種イベントを通じて、ファンやクリエイターの繋がりを作ります。
会員制度について
NAFCAは、さまざまなタイプの会員を受け入れています。職業正会員は業界内での交流ができ、サポーターや準会員向けにもイベントへの参加が可能です。これは異なる職種のクリエイターが共に学び、成長する場となることを意図しています。特に、アニメーターと声優など、普段は交わることが少ない人々がコミュニケーションを図ることで、より深い作品づくりへと繋がることを期待しています。
アニメータースキル検定
設立の一環である「アニメータースキル検定」は、業界の技術継承をサポートするための取り組みです。多くの新人アニメーターは、十分な指導を受けられないまま現場に出ることが多く、正しい技術を学ぶ機会がありません。この検定を通じて、プロの技を習得し、アニメ業界での地位向上を図ります。
クラウドファンディングの開始
NAFCAの設立を支えるための資金を集める目的で、クラウドファンディングを開始しました。「うぶごえ」プラットフォームで実施中で、支援者には特別なグッズや記念カードが提供されます。このプロジェクトはアニメファンにとっても大きなチャンスとなるでしょう。
終わりに
「日本アニメフィルム文化連盟」は、アニメの未来を信じ、業界の改善と人材育成に全力を注いでいきます。皆さんの応援が必要です。珈琲一杯分でも構いません、是非ご支援をお願いいたします。私たちと共にアニメの未来を築き上げましょう。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟
- 住所
- 東京都練馬区練馬1-20-8
- 電話番号
-
03-6555-3702