叡啓大学の公共芸術論特別講義が盛況に実施
2024年11月6日、広島市の叡啓大学で特別な授業が行われました。この授業はアートとデザイン、そして公共空間の関わりをテーマにしたもので、非常勤講師でアートスペースTHE POOLを運営する香村ひとみ先生が担当しました。
特別講師の谷口千春氏
今回の講義には、株式会社ミナサカの代表取締役である谷口千春氏がゲスト講師として招かれました。谷口氏は「集合知と共創~アウトカムを最大化するデザイン~」をテーマに、アートが地域を豊かにする過程や、課題解決のためのデザインの重要性について深い洞察を披露しました。特に、現代社会における多様性と複雑性に対処するためのソリューションとして、共創の価値について触れました。
フィールドワークの実施
授業はフィールドワークを通じて行われ、場所は広島商工会議所内のポートクラウドや、ひろしまゲートパーク内のPride of Hiroshima展で展開されました。この展覧会は、G7広島サミットに合わせて開催された常設展で、広島の復興の物語を企業の視点から継承・発信する場となっています。学生たちはこの視点を基に、公共芸術が街に与える影響について考察しました。
新たなプロジェクトの紹介
特別講義の後には、Pride of Hiroshima展から生まれた2つの新プロジェクトが紹介されました。まず、西川ゴム工業株式会社とBEAMS HIROSHIMAが進める「ゴム草履復刻プロジェクト」について。また、マツダ株式会社と広島ホームテレビの共同プロジェクトである「絵おと芝居」も取り上げられました。これらのプロジェクトは、地域資源を活用した文化の継承と発展を目指しています。
学生たちの熱意と成果
見学の後、学生たちはポートクラウドに戻り、グループワークを通じて新たなアイデアを模索しました。彼らはレクチャーやフィールドワークを通じて入手した情報を元に、Pride of Hiroshima展をどのように活用できるかを議論し、発表しました。参加者には多様な業界のメンターがつき、学生の学びを支えました。企業の方々からは、BEAMS HIROSHIMAの江口裕氏や、広島ホームテレビの渡辺美佳アナウンサーなどが参加し、実践的な指導が行われました。
アクティブラーニングの実践
叡啓大学では、フィールドワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど、学生主体のアクティビティを重視し、「アクティブラーニング」の姿勢を育んでいます。今後もこのような取り組みを通じて、学生たちが自ら主体的に学び、地域とアートの関係を深めていくことが期待されます。
詳しい情報は、叡啓大学の公式サイトで確認できます。
叡啓大学公式サイト