鉄道業界が連携し、スマートメンテナンスを実現!保線管理システム「RAMos+Ⓡ」の共同使用エリア拡大
小田急電鉄、東急電鉄、東京メトロ、JR東日本に続き、新たに相模鉄道、東武鉄道が加わり、保線管理システム「RAMos+Ⓡ」の共同使用エリアが拡大されました。
この取り組みは、将来の労働人口減少を見据え、線路設備の効率的な維持管理を目指したものです。各鉄道会社は、「RAMos+Ⓡ」を活用することで、線路設備のモニタリングデータを一元管理し、状態に基づいた適切な時期でのメンテナンスを実施する「CBM(Condition Based Maintenance)」を推進しています。
共同利用エリア拡大によるメリット
今回の共同使用エリア拡大によって、以下のようなメリットが期待されます。
メンテナンスの効率化: 各鉄道会社が同じプラットフォーム上でデータを共有することで、システム開発費の削減や、メンテナンスの効率化が期待できます。
データ分析精度の向上: 複数の鉄道会社からデータが集まることで、より精度の高いデータ分析が可能となり、より適切なメンテナンス計画を立てることができます。
技術・知見の共有: メンバー間での技術や知見の共有が促進され、鉄道業界全体のメンテナンス技術向上に貢献できます。
「RAMOCOⓇ」によるスマートメンテナンスの実現
「RAMos+Ⓡ」の共同利用を促進するため、鉄道6社と株式会社日本線路技術(NSG)は、線路設備モニタリングコンソーシアム「RAMOCOⓇ」を設立しています。
「RAMOCOⓇ」では、以下の活動を展開し、スマートメンテナンス手法の確立を目指します。
CBM推進に向けた課題解決: メンバー間で連携し、CBM推進における課題解決に取り組みます。
技術・知見の共有: メンバー間で技術や知見を共有し、互いに学び合います。
データ分析: 蓄積されたデータの分析を行い、メンテナンスの効率化や品質向上につなげます。
今後の展望
「RAMos+Ⓡ」の共同使用エリアは今後も拡大していく予定です。鉄道業界全体でメンテナンス技術の向上を図り、より安全で快適な鉄道サービスを提供していくことが期待されます。
「RAMos+Ⓡ」とは?
「RAMos+Ⓡ」は、株式会社日本線路技術(NSG)が開発・運用する保線管理システムです。線路設備モニタリング装置で取得したデータを一元管理し、状態に基づいた適切なメンテナンスを実施するためのシステムです。
「RAMos+Ⓡ」の主な機能
データ収集: 線路設備モニタリング装置からデータを収集します。
データ処理: 収集したデータを処理し、分析可能なデータに変換します。
データ分析: データを分析し、線路設備の状態を評価します。
情報共有: 分析結果を関係者に共有します。
「RAMos+Ⓡ」の導入効果
メンテナンスの効率化: 適切な時期にメンテナンスを行うことで、無駄なメンテナンスを削減できます。
安全性の向上: 線路設備の状態を把握することで、安全性の向上に貢献できます。
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コスト削減: メンテナンスコストの削減に貢献できます。
まとめ
「RAMos+Ⓡ」は、鉄道業界のスマートメンテナンス実現に大きく貢献するシステムです。今後も、共同使用エリアの拡大や機能強化を進めることで、より安全で快適な鉄道サービスを提供していくことが期待されます。