AIエージェントによる次世代広告取引への挑戦
株式会社TimeTreeとアドウェイズグループが、AIエージェントを活用した次世代の広告取引に向けた共同実証を始めました。これにより、カレンダーの予定データから文脈情報を取り出し、広告配信に活用する新たな手法が検証されます。
実証の背景
カレンダーに記載された予定は、単なるスケジュールを超え、未来の行動に関する重要な情報を提供します。しかし、現在の広告取引では、AIエージェントが媒体の発見から取引や運用までを担当する方向に進化しています。このため、媒体の持つ文脈を機械が理解できる形で示すことが必要とされています。TimeTreeとアドウェイズグループは、この変化を結びつけることを目指し、予定データを利用した新しい広告取引の可能性を探ります。
TimeTreeは、2015年に予定データを基にしたプログラマティック取引を開始しました。この実証は、その仕組みの上に、予定の意味を重視する文脈情報の階層を加えるものです。
各社の役割
このプロジェクトでは、各社が特定の役割を担っています。TimeTreeは予定データを文脈情報に変換し、この情報を元に広告を配信します。ADWAYSは、デジタルエージェンシーとしての知見を活かし、実証実験の成果をマーケティング戦略に組み込みます。一方、UNICORNは全自動マーケティングプラットフォームの技術を駆使し、文脈情報に基づく広告配信の基盤を構築します。
実証の段階
この共同実証は3段階で進められます。
1.
文脈情報を用いた配信の効果検証:予定データから変換された文脈情報を基に広告を配信し、その効果を従来の手法と比較します。
2.
取引運用の検証:広告主と媒体の供給が適切にマッチするかどうかを見極めます。
3.
AIエージェント間の取引の展開:広告主と媒体のAIエージェントが文脈情報を用いて直接取引する形に進化させます。
プライバシーへの配慮
本実証において、個人情報の保護が最優先されています。ユーザーを特定できる情報は両社間で共有されず、データは実証専用の環境で安全に保管されます。具体的には、社外に出るのは文脈情報に基づく識別子や集計値のみです。
今後の展開
この実証の結果を基に、文脈情報を活用した広告取引をさらに拡大していく方針です。また、同一ユーザーの複数の予定から得られる文脈を分析し、よりパーソナライズされた広告配信の実現を目指します。そのために、予定情報をユーザーの意図や背景に基づいて解析するシステム「Schedule Context Engine(SCE)」の開発も進行中です。
このように、TimeTreeとアドウェイズグループの共同実証は、AIを駆使した新たな広告モデルの確立に向けた重要な一歩です。今後の進展に期待が高まります。