新たなエネルギー革命
2025-12-05 15:04:17

ペロブスカイト太陽電池の試作サービスがついに始動!新たなエネルギー革命に向けての一歩

ペロブスカイト太陽電池の試作サービスがスタート



近年、エネルギー分野で注目を集めるペロブスカイト太陽電池。その可能性を形にする試作サービスが、東京都のケミトックスにより本格的に始まりました。従来の結晶シリコン系太陽電池と比べ、軽量でフレキシブルな性能を持つペロブスカイト太陽電池は、特に屋内や曲面の利用が見込まれる次世代の装置です。

ペロブスカイト太陽電池には、結晶シリコン系の大規模生産では困難な曲面対応や、長時間の微弱光の条件下でも高い発電効率を維持できる特長があります。また、主要な素材であるヨウ素を国内で調達できる点も魅力の一つです。ケミトックスでは、東京大学の瀬川浩司教授と協力し、ペロブスカイト太陽電池の研究開発を行い、再現性の高いサンプルを作成しています。

ペロブスカイト太陽電池の進化



これまで研究レベルでの高効率(26%以上)の実現が報告されているものの、実用化には性能や耐久性の向上、大面積対応、コストダウンといった課題があります。ケミトックスは、ペロブスカイト太陽電池用のインクジェットプリンタとスピンコーターを用いており、エネルギー業界の革新を促進するために、さまざまな基材をテストし、それに基づいたモジュールの試作を行います。

試作されたペロブスカイト太陽電池の特長は、その軽量性とフレキシビリティにあります。これにより、従来の固いシリコン系の太陽電池では難しかった屋内の弱光環境や曲面の設置が可能です。さらに、原料の内製化が可能であるため、将来的に市場での競争力が高まることが期待されています。

画期的な測定技術



ケミトックスでは、新たにLED定常光ソーラシミュレータを導入し、ペロブスカイト太陽電池の性能をより正確に測定することができるようになりました。この装置により、太陽光に近い環境での性能評価が可能となり、試験機関としての競争力を一層高めています。この新しい技術は、劣化試験においてもシリコン系太陽電池の実績を基にしており、ペロブスカイト太陽電池の耐久性を高めるための基礎データを提供します。

ステークホルダーへの価値提供



ケミトックスの試作サービスでは、さまざまな材料メーカーからのニーズに応じて、ペロブスカイト太陽電池セルを製造し、従来の製品との比較評価を行います。これにより、新規ビジネスを試みようとしている企業にとっては、重要なマーケティングツールとしての役割を果たすでしょう。

ウェビナーでの情報発信



さらに、2026年2月4日に予定されているウェビナーでは、ペロブスカイト太陽電池に関する試作サービスの詳細や最新の評価結果について発表されます。参加費は6,600円(税込)で、ペロブスカイトに関心のある方に広く開放されています。

ウェビナーのニュースに関してはケミトックスの公式ウェブサイトでチェックできます。今回のサービス展開が、ペロブスカイト太陽電池関連産業に新たな価値をもたらすことを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社ケミトックス
住所
東京都大田区上池台1-14-18
電話番号
03-3727-7111

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