デクセリアルズ、ドイツのSemsoTec Groupに出資し欧州自動車ビジネスを拡大!
栃木県下野市に本社を置くデクセリアルズ株式会社は、ドイツの自動車デザインハウスSemsoTec Groupと資本業務提携を締結したことを発表しました。この提携は、デクセリアルズがSemsoTec Groupの中核企業であるSemsoTec Holding GmbH傘下の2社に出資することで実現しました。
デクセリアルズは、スマートフォンや自動車向け電子部品などの機能性材料を開発・製造・販売する企業です。一方、SemsoTec Groupは、自動車、スマートホーム、ハイエンドコンシューマー機器など、幅広い分野で複雑なHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)ユニットに対応するエンジニアリング、開発、インテグレーションを提供する企業グループです。
両社は2017年からコミュニケーションを開始し、2020年から車載ディスプレイの設計にデクセリアルズの光学弾性樹脂(SVR)を組み込む検討を進めてきました。また、2023年10月には、SemsoTec Groupが立ち上げた「光学ソリューションセンター」に、デクセリアルズの材料と車載ディスプレイ向け塗布・貼合装置を導入し、共同で試作・評価・検討を進めてきました。
今回の資本業務提携は、両社の強固なパートナーシップを深化させ、事業成長を加速させることを目的としています。デクセリアルズは、2028年度の自動車事業売上高目標を300億円と設定しており、海外市場での販売網拡大を重要課題としています。SemsoTec Groupは、当社のサポートを受け、マーケティング機能や生産体制を強化していく予定です。
両社は、SemsoTec Groupが有する欧州を中心とした顧客基盤を活用し、OEMへのデザイン・イン活動、Tier1メーカーへの材料・ソリューション提案を共同で実施していきます。さらに、アジアのディスプレイメーカーへのスペック・イン活動も共同で行い、欧州だけでなくアジア市場でも新たなビジネス機会を創出することを目指しています。
今回の提携によって、デクセリアルズは欧州自動車業界におけるプレゼンスを向上させ、持続的な成長と企業価値向上を目指します。