SCSKとNew Relicのパートナーシップがもたらす新たな可能性
SCSK株式会社とNew Relic株式会社が販売パートナー契約を結びました。この提携は、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を用いた企業のデジタルビジネスを支援するものです。SCSKは、今後「New Relic」のライセンス提供、導入、運用、サポートを行い、企業の新たなユーザー体験の創出と業務効率の向上を目指します。このパートナーシップにより、2026年3月末までに40社への導入を計画しています。
デジタル変革の重要性
今のビジネス環境では、企業がデジタル変革(DX)に対する取り組みを強化することが求められています。システムの破損による業務の中断やユーザー体験の低下を避けるため、リアルタイムでシステムやアプリケーションの状態を把握する必要があります。これにより、問題を迅速に特定し、解決へと導くことが可能になります。
SCSKは従来のシステム監視サービスに加え、ソフトウェアの使用状況に根ざした問題にも迅速に対応できる新たな監視サービスを導入しました。2023年の8月から社内に「New Relic」を導入し、これを評価した結果、提携に至ったという背景があります。
New Relicのオブザーバビリティプラットフォームの魅力
「New Relic」は、マルチクラウド環境に対応したSaaS型のシステム監視プラットフォームです。自動的に監視データを収集し、リアルタイムでシステムの状況を把握することができ、ダッシュボードを通じてパフォーマンスやエラーの傾向を可視化します。このオブザーバビリティプラットフォームの主な特徴は以下の通りです。
- - 強力なAPM機能: システム利用中のユーザー情報を取得し、アプリケーションとインフラのパフォーマンスデータを関連付けることで、問題を迅速に特定可能です。
- - SaaS型による短期間の導入: 複雑な監視設定が不要で、直感的で美しいUIを利用して簡単にモニタリングを始められます。
- - ユーザー数課金によるコストメリット: 利用ユーザー単位での課金体系により、透明性が高く、予測可能なコストで利用できます。
- - 国内技術サポート: 豊富な導入実績に基づく迅速なサポートが受けられ、安心して運用を開始できます。
SCSKが提供する包括的なサービス
今回の提携により、SCSKは新たに導入から運用、サポートまで一貫したサービスを展開します。特に、内製システムを運用している企業向けには、導入、コンサルティング、教育サービスを充実させます。さらに、過去200社以上への提供実績を持つ独自の運用改善支援ツール「HEARTIL Easy Checkup」と「New Relic」を組み合わせることで、さらなる価値を提供します。
両社のコメント
SCSK株式会社の川村氏は、長年の経験を活かしNew Relicとの強力なパートナーシップを構築できることを喜びとしています。また、New Relicの小西社長も、SCSKの幅広い業種へのサービス提供ノウハウとNew Relicの能力を結集することで、国内の競争力向上に寄与できることを期待しています。
まとめ
SCSKとNew Relicの提携は、デジタルビジネスにおけるオブザーバビリティの重要性を再認識させるものです。企業がそのサービスをより良く、迅速に提供できるようにし、新たなユーザー体験を創出するための強力なパートナーとなることでしょう。今後の動向に注目です。