最近、株式会社uloqoが実施したカジュアル面談に関する実態調査によると、転職者の65%が面談後に志望度を下げた経験があることが分かりました。調査は、934名の転職者を対象としており、その結果は転職市場の重要な洞察を提供しています。
この調査は、少子高齢化やAI・DX人材の争奪が進む中での転職市場の変化を背景に行われました。2026年の転職市場は引き続き売り手市場が予想され、企業側は求職者に選ばれるための採用活動が求められています。そうした中で、企業が求職者とカジュアルに会話し、気軽に情報を交換する場としての『カジュアル面談』の必要性が高まりました。しかし、一方でカジュアル面談の質に問題がある場合、企業は逆に採用機会を失うリスクを抱えることになります。この調査は、その実態を求職者の声から明らかにしました。
調査結果の概要
調査によれば、転職者の65.0%がカジュアル面談後に志望度が低下した経験があると回答し、そのうちの33.0%は「何度も」同じ経験をしたと述べています。これにより、カジュアル面談の質が求職者の期待を裏切り、企業の選考への興味を薄れさせる構造的な問題が浮き彫りになっています。さらに、自分の立場を主張する場としてではなく、評価される場として感じたという回答もありました。
面談を担当するのは主に人事担当者であり、その割合は40.4%に達しました。次いで現場のマネージャーやメンバーが36.4%、経営層が20.1%となっています。この結果から、面談相手の現場に対する理解度が低いことが伝わっていることが明らかになりました。実際に、面談参加者の65%以上が、面談を通じて期待以上の情報を得られたとは感じていないことが示されています。
志望度低下の理由
志望度が下がった候補者の85%が、「面談の質が高ければ入社していた可能性がある」と回答しました。この結果は、採用活動における面談の質が、候補者の志望度に大きな影響を及ぼすことを示しています。つまり、面談1回の質が低下すると、様々な採用コストが無駄になりかねません。また、志望度が下がった候補者のうち53.2%は、面談の質が高ければ選考に進んでいた可能性があったとも言っています。
調査結果を反映する企業側の対応
株式会社uloqoの代表取締役、関川懸介氏は、「カジュアル面談は、企業と候補者の双方にとって重要な機会であるべき」と述べています。面談の設計と準備が不十分な場合、求職者は企業を評価し、その結果志望度が低下するリスクが高まります。企業はこの結果を踏まえ、面談の進行方法や求職者に提供する情報を見直す必要があります。カジュアルな場であっても、誰が何をどう伝えるかを計画し、候補者が価値を感じられる環境を構築することが求められます。
この調査結果からは、企業がカジュアル面談を「まず会う場」として捉えている側面と、候補者がその場を通じて企業を評価する立場にあるという両者のミスマッチが浮き彫りになっています。求職者にとって面談は重要な評価の機会であるため、企業側はその重要性を再認識する必要があります。
調査概要
- - 調査名称: カジュアル面談実態調査
- - 調査対象: 過去に転職経験のある20代〜70代男女
- - 有効回答数: 934名(男性766名・女性168名)
- - 調査方法: インターネット調査
- - 調査期間: 2026年2月19日〜2026年2月28日
- - 調査主体: 株式会社uloqo
会社概要
株式会社uloqoは、日本の人手不足解消やデジタル推進を使命とし、採用コンサルティングや採用代行を行っています。企業の抱える採用課題に対して、戦略型RPOの重要性を提唱しながら、広範なサービスを提供しています。
知識のある人手不足解消に向け、カジュアル面談に対する意識改革を企業が進めることが求められています。