万博で運航管理実証
2025-09-24 17:26:56

大阪・関西万博で空飛ぶクルマとドローンの運航管理システムを試験提供

大阪・関西万博での新しい空の移動革命



2025年に開催される大阪・関西万博において、ドローンや空飛ぶクルマの運航を円滑に管理するための運航管理システムが試験的に導入されます。この試みは、エアモビリティの実現に向けた重要なステップであり、空域の効率的な使い方を探る大きな意義があります。

背景と目的



現在、ドローンや空飛ぶクルマは新しい交通手段として注目されています。しかし、これらが低空を飛行する際には、既存の航空機との安全な運航を確保する必要があります。このため、運航管理システム(UTM)の整備が急務となっており、国際的にも制度化や標準化の動きが進んでいます。日本でも、無人航空機の運航管理に関する制度整備が進められています。

今回は、Intent Exchange株式会社、NEC、株式会社NTTデータの3社が共同で提供する運航管理システムが、大阪・関西万博における空飛ぶクルマとドローンの安全な運航を支援します。これにより、万博期間中の運航者がリアルタイムで空域の利用状況を把握し、効率的な運営が可能となります。

試験提供される機能



この運航管理システムは、以下の主要な機能を備えています:

1. ジオフェンスの設定:EXPO Vertiport管理者が、ドローンの飛行禁止エリアを設定し、運航者にその情報を提供します。
2. ジオケージの設定:ドローンの飛行計画に基づき、飛行可能な空間を設定し、位置情報と照らし合わせて計画の厳守を促します。
3. リモートIDによる位置情報提供:ドローンの位置情報をリアルタイムで把握し、関係者に共有することで、安全運航を支援します。
4. 有人機の位置情報提供:JAXAが開発した受信機を用いて、既存の航空機や空飛ぶクルマの位置情報を取得し、これを基に安全な運航を確保します。
5. ジオケージからの逸脱検知と通知:ドローンの位置情報をモニタリングし、規定の枠を超えた場合には関連者に通知する機能も搭載されています。

今後の展望



この実証実験を通じて、3社はシステムの運用性を評価し、国土交通省へのフィードバックを行う予定です。また、得られた知見は、JAXAによる新しい空のモビリティのための統合管理システムに活かされることとなります。この取り組みにより、将来的には空飛ぶクルマとドローンがヒトや物の移動をより効率的に実現できる社会が期待されます。

2025年の万博では、これらの新技術が実際にどのように機能するのか、今から注目が集まっています。安全で効率的な空の移動手段が普及する未来を夢見て、今後の展開に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
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