自らの意思で道を切り開く
近年、私たちのビジネス環境は、外部からの圧力によって多様化し、企業や従業員はその影響を受けています。環境問題や人権問題などが注目され、企業は様々な要求に応えなければなりません。そのため、しばしば「他社と同じように行動する」という一種の無難な選択が増えています。しかし、それで本当に自分のキャリアや成果が満たされるのでしょうか?
著者である宮川壽夫氏の新著『ファイナンス学者の思考法』は、こうした状況に疑問を投げかけ、自らの意志で道を切り拓くことの重要性を強調します。著書は、特にビジネスパーソンや経営者に向けられ、ただ流されるままではなく、主体的に仕事を進める力を育てるための指針を提供しています。
2つの発想の重要性
本書では「セールを張る」と「オールを握る」という2つの発想が取り上げられています。これらはそれぞれ異なるアプローチを示しています。「セールを張る」は、周囲の動きを観察し、その流れに乗ることです。逆に、「オールを握る」は、自分の考えに基づいて行動を選択し、進めることです。どちらも大切ではありますが、本書は特に「オールを握る」ことを重視します。この考え方を実践することで、真の成果を得られる可能性が高まります。
業界での実績を反映した専門性
宮川氏は、証券会社での営業経験や外資系コンサルタントとしての実績を持つ大学教授です。彼の豊富な実務経験と、各種論文に基づく科学的考え方が本書に色濃く反映されています。また、特に強調されているのは、科学的な疑問を持つことの必要性です。疑問を持ち、深く考えて行動することこそが、「オールを握る」生き方の基盤となります。
読者へのメッセージ
この書籍は、流されることなく自らの意志で仕事を進めたいと考えているビジネスパーソンにとって、真に役立つ内容が詰まっています。未來のキャリアを切り開くための一読の価値がある一冊です。自分の人生を自らが製作することへの第一歩として、この本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
書籍の詳細
- - 著者: 宮川壽夫
- - 定価: 1,980円(税込)
- - 発売日: 2025年2月19日
- - 発行: ダイヤモンド社
- - 判型: 四六判並製・288頁
- - URL: たんす
著者プロフィール
宮川壽夫氏は、大阪公立大学で教授を務める傍ら、多くの企業での社外取締役を歴任してきました。きたる未来に向け、彼の指導のもとで新たなビジネスを生み出したい方におすすめの著書です。