Z会、パイロット、ワコム3社連携で学習体験が進化
Z会、パイロットコーポレーション、ワコムの3社は、教育分野における革新的な学習体験の実現に向けて連携を強化すると発表しました。ワコムのアクティブES技術を搭載したZ会専用タブレットと、同技術を搭載したパイロットのデジタルペン「ドクターグリップデジタル」の提供により、手書きとデジタル技術を融合した学習環境が実現します。
この取り組みは、2020年から続くZ会とワコムの業務提携に基づいており、両社の技術とノウハウを結集することで、より効果的な学習サービスの提供を目指しています。パイロットの「ドクターグリップ」は、長年愛されてきた筆記具ブランドとして高い評価を得ており、今回のデジタルペンへの展開は、その信頼性を活かした新たな学習ツールとなることが期待されています。
具体的な取り組み
Z会専用タブレットとドクターグリップデジタル: ワコムのアクティブES技術を搭載したZ会専用タブレットに、同技術を搭載したパイロットの「ドクターグリップデジタル」が提供されます。既存のZ会ユーザーである小学6年生に対して、中学1年生への進学を機に特典として提供される予定です。
「コネクテッド・インク2024」での展示: 11月15日、16日に新宿で開催される「コネクテッド・インク2024」において、3社共同のブースが設置され、Z会の学習サービス、パイロットの筆記具、ワコムのデジタルペンとデジタルインクが連携した学習体験が公開されます。
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Z会学習アプリの機能強化: Z会の学習アプリでは、ワコムのデジタルインクテクノロジーを活用した「インクジャーニー」「リプレイ・ヒートマップ」「学び検索チエノワ」といったサービスが提供されています。「インクジャーニー」は学習進捗を視覚的に表現することで学習意欲を高め、「リプレイ・ヒートマップ」は答案作成過程の動画によるフィードバックで復習を効率化します。「学び検索チエノワ」は関連知識の検索機能で学習内容の理解を深めます。
各社のコメント
Z会代表取締役社長の藤井孝昭氏は、「ワコムとの連携により教育分野で新たな価値を創造できている」と述べ、Z会の学習指導ノウハウとワコムのテクノロジー、そしてパイロットの技術を組み合わせることで革新的な学習サービスの提供を目指すとコメントしました。
パイロットコーポレーション執行役員の横井秀雄氏は、ワコムとの共創によるデジタルペンの開発に喜びを表明し、Z会との連携によるデジタルとアナログの共創の継続に期待感を示しました。
ワコム代表取締役社長兼CEOの井出信孝氏は、Z会との業務提携以来、「書きながら学ぶ」ことの本質を追求し続け、パイロットと共にアナログとデジタルを融合した新たな体験を探求していると述べ、3社の連携による新たな手書き価値の提供に意欲を示しました。
今後の展望
3社は、今後も「手書き」への情熱とノウハウを活かし、デジタルペンとデジタルインクを活用した革新的な製品・サービスの開発と提供に協力していくとしています。この連携は、教育業界におけるデジタル化の進展に大きく貢献するだけでなく、手書き学習の新たな可能性を提示するものとなるでしょう。
この3社による取り組みは、教育業界におけるデジタル化の進展に大きく貢献すると期待されます。手書きとデジタルの融合による学習体験の進化は、学習者の学習意欲を高め、より深い理解と知識の定着を促すものとなるでしょう。