ショーケースとオーディーエス社が連携し本人確認DXの実証実験を開始

ショーケースとオーディーエス社が共同で実施する本人確認制度の転換

株式会社ショーケース（東京都港区、以下「ショーケース」）とオーディーエス株式会社（東京都千代田区、以下「オーディーエス」）が、本人確認業務のDX（デジタルトランスフォーメーション）を推進するための実証実験を開始しました。このプロジェクトは、顧客と企業を繋ぐ新たなサービスの提供を目指しており、特に店頭における顧客対応を効率化することが期待されています。

背景と目的

両社は2019年からオンライン上での本人確認フローをサポートしてきましたが、ユーザーからの要望に応じ、対面での本人確認にも対応する必要性が増してきました。自治体や金融機関における手続き、携帯電話の契約など、ますます厳格な本人確認が求められる中で、これらの業務負担を軽減するための取り組みを進めていくことが急務であると認識しました。

新たな認証サービス「Total KYC（TKYC）」

この実証実験では、ショーケースが提供するオンライン本人確認ツール「ProTech ID Checker」と、オーディーエスのNFCリーダー搭載タブレットを組み合わせることで、「Total KYC（TKYC）」という包括的な認証サービスを構築します。この新しいサービスを導入することで、業務フローが大幅に簡素化され、ヒューマンエラーのリスクを軽減することが可能になります。

具体的には、店舗での本人確認作業がオンライン化され、情報入力から審査業務までのプロセスが自動化されます。AI技術を活用した審査機能が搭載されており、事業者にとっても、従来の作業負担が軽減される他、より迅速で正確な本人確認が実現されることになります。

店舗運営の負担軽減とソリューションの魅力

通常、店舗で行われる本人確認には多くの人的ミスが付き物です。書類の不備や取り忘れなどのヒューマンエラーは、事業者にとって大きな負担となり、業務が滞る要因となります。これらの問題を解決するために、TKYCは書類の自動登録や情報のエラーチェックを行い、ミスを未然に防ぎます。

さらに、利用者の顔写真と本人確認書類を自動で比較判定する機能を採用することで、なりすましを防ぐ能力も強化されています。この技術により、特に金融機関や各種サービス業において、安心して本人確認を行うことが期待されています。

多様な業界での活用が期待されるTKYC

「Total KYC」は、銀行や証券口座の開設、携帯電話契約、古物商の買取、不動産取引など、さまざまな業界での利用が想定されています。特に、デジタル社会における本人確認の信頼性と安全性を担保することにおいて、両社の技術提供は非常に重要な役割を果たしています。

企業の取り組みと今後の展望

ショーケースの「ProTech ID Checker」は、すでに多くの企業から注目されており、250社以上の企業で実績があります。この新しい試みにより、さらに多くの業界で本人確認業務が円滑に行える未来が期待されています。

今回の実証実験を通じて、より多くの事業者が新しい認証システムを導入し、DXの推進に貢献できることを期待されているとも言えます。今後も企業は、技術の進歩とともに新たなサービスを提供し続けることで、社会課題の解決に寄与していくことでしょう。