最近、神戸市の映画館OSシネマズ神戸ハーバーランドが、未来的な体験空間へと変貌しつつあります。これは、オーエス株式会社とMIRAIBAR株式会社が共同で開発した空中ディスプレイ「MIRAI PIX®」を使用した実証実験によるものです。現在、この実証実験は2025年7月25日から始まり、10月下旬までの予定で行われています。この空中ディスプレイは、従来のディスプレイの概念を覆すもの。映画館のロビーという空間に立体的に映像が浮かび上がることで、来場者は非接触で楽しめる新たな視覚体験を提供します。
MIRAI PIX®とは?
「MIRAI PIX®」は、MIRAIBARが独自に開発した次世代の空中ディスプレイです。この技術は、従来の空中映像表示の限界を打破し、明るい環境においても十分な視認性を確保。展示される映像は、映画の予告や神戸の美しい風景、さらには“推し活”をテーマにしたコンテンツなど、多彩な内容で構成されています。
実証実験の目的と内容
この取り組みは、映画館ロビーにおける来場者の体験価値を向上させることを目的としています。来場者が驚きや没入感を感じられるような演出を行い、記憶に残る体験を提供します。また、「推し活」フォトスポットを活用することで、SNS上での情報拡散や再来訪の動機を生み出すことも視野に入れています。
主な検証項目には以下の3つがあります:
1.
来場者の体験価値向上
空中に浮かぶ映像が演出する驚きによって、より印象深い滞在体験を提供します。
2.
新たなコミュニケーション機会の創出
空中ディスプレイを利用した撮影スポットを設けることで、来場者がSNSでシェアしやすくなります。
3.
ユースケースの拡大
映画館での実績をもとに、他の業態や分野でもこの技術を応用できるかどうかを検証します。
ディスプレイの利用方法
ロビー内に設置された空中ディスプレイは、上映予定作品の予告編やデジタルフォトフレーム、神戸の風景などを常時表示しています。来場者は自由にこれらのコンテンツを鑑賞したり、その場での撮影を楽しむことができます。アクリルスタンドやキャラクターのぬいぐるみなどのファンアイテムを持ち込んで撮影も可能で、利用料金は無料です。
未来的な空間演出
「MIRAI PIX®」は、ただの映像を表示するだけでなく、それ自体が来場者にとっての新しいアトラクションとなります。この実証実験を通じて、空間演出の可能性を探るだけでなく、来場者との新たな接点を創出することが期待されています。オーエス株式会社は、MIRAIBAR株式会社とともに他業態での応用も視野に入れ、さらなる展開を目指しています。映画館は単なる映画鑑賞の場から、体験を重視した新たなコミュニケーションの場となることでしょう。今後の展開が楽しみです。