心と脳のリズム研究
2025-10-23 14:50:52

京都大学とJVCケンウッドが心と脳のリズムを科学する共同研究を開始

京都大学とJVCケンウッドが共同研究を開始



京都大学とJVCケンウッドが提携し、心と脳のリズムを科学的に探求する新たなプロジェクトがスタートしました。この共同研究は、「心と脳のリズムを科学し、安心と共感をつむぐ」というテーマで進められ、人と機械のインタラクションに焦点を当てています。

社会課題への取り組み



現在、デジタル化や効率化が進む社会では、心の不調やストレス、共感の欠如といった問題が顕在化しています。私たちの心や感情の状態は個々が異なるため、問題を解決するためには、まずそれを理解することが重要です。この研究は、心の動きや脳の状態を科学的に解析し、それを新しい体験価値に結びつけることを目的としています。

研究のアプローチ



この共同研究では、JVCケンウッドの高度な映像・音響・センシング技術と、京都大学が持つ生体センシング、心理学、認知科学の専門知識を融合させることが計画されています。具体的には、まずReflective HCI(省察的ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)という手法で心の変化を理解した後、Empathic HCI(共感的ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)へと発展させていきます。

この過程において、ただ心の動きを“見える化”するだけでなく、技術と人間の間で感情や心身のリズムを共有することが求められます。映像や音響がリアルタイムで応答し、変化することで、より多くの共感や心の回復を促進することを目指しています。

教育や医療分野への貢献



将来的には、この研究の成果を教育や医療、エンターテインメントといったさまざまな分野に展開していくことが想定されています。人々がより自然に共感し、日常生活で心の豊かさを享受できる未来社会を実現するための一助となることが期待されています。

研究者たちの視点



京都大学の上田准教授は、心の感情の多様性について言及し、従来の研究が感情を単純化しすぎていることに疑問を持っています。彼は、人々が持つ複雑な心の状態を認識し理解することを探求しています。また、江口講師は、ウェアラブルデバイスのデータを活用して人の状態を正確に把握する技術の研究に励んでいます。

JVCケンウッドの意義



JVCケンウッドの神宮司所長は、この共同研究を通じて、新たな技術を創出することに意義を感じており、映像や音響技術を通じてより豊かな体験を提供する考えを示しています。この共同研究により、UIやUXの進化を狙うとともに、社会に対する貢献が期待されています。

産学共同の重要性



この共同研究は、京都大学成長戦略本部が進行管理を行い、学際的なプロジェクトとして両機関の専門性を結集することで実現しています。新たな社会課題を解決するためには、異なる分野の連携が不可欠であり、京都大学は今後もその役割を果たしていくことでしょう。

この共同研究がもたらす新しいインタラクション技術に注目が集まります。それは、ただ技術を進化させるだけでなく、人々の心に寄り添い、より良い社会を築く手助けとなるかもしれません。


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会社情報

会社名
株式会社JVCケンウッド
住所
神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目12番地
電話番号

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