心を労う、矢部太郎からの贈り物:最新刊『ご自愛さん』が6月30日発売
人気マンガ家で芸人としても活躍する矢部太郎さんの最新エッセイマンガ『ご自愛さん』が、株式会社PHP研究所より2025年6月30日に発売されます。価格は1,650円(10%税込)。本作は、日々の喧騒の中で自分を後回しにしがちな現代人へ向けた、心温まる「おつかれさま」のメッセージが込められた一冊です。読後には、きっと心がふっと軽くなるような、そんな癒やしの体験が待っています。
大ヒット作『大家さんと僕』の著者が贈る、新たな“心のケア”
矢部太郎さんは、お笑いコンビ「カラテカ」の一員としてだけでなく、俳優としてもその才能を発揮し、多岐にわたる活躍を見せています。中でも、マンガ家としての評価は非常に高く、初の長編マンガ『大家さんと僕』はシリーズ累計135万部を突破する大ヒットを記録し、第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞するなど、文学界からも高い評価を得ています。
『大家さんと僕』では、ユーモラスでありながらもどこかせつない、そして心温まる独特の「ほのぼの」としたタッチで、日常の機微を描き出してきました。今回の最新作『ご自愛さん』も、その矢部さんならではの感性が存分に詰まった作品となっています。自身の身の回りで起こった出来事や感じたことを、繊細かつユーモラスな視点で切り取り、8コママンガとエッセイで表現しています。
「ご自愛さん」に込められた、温かいメッセージの源泉
本作の基となっているのは、月刊『PHP』で約4年間にわたり連載されてきた人気コーナー「僕の楽がき帖」です。この連載タイトルに含まれる「楽がき」は、単なる「落書き」ではなく、「楽しい気持ちで描く」という矢部さんの遊び心が込められています。雑誌の読者からは「毎回ほのぼのとして癒やされる」といった声が多数寄せられており、その温かい筆致は多くの人々の心を掴んできました。
連載開始から約4年を経て、本書としてまとめられるにあたり、矢部さん自身がこれまでの作品を振り返った際に、ある気づきがあったといいます。それは、「まるで手紙の結びに添える『ご自愛ください』というひと言のように、このマンガを描いてきたのかもしれない」というもの。ここから、『ご自愛さん』という書籍タイトルが生まれました。
仕事や家庭に追われ、とかく自分自身のケアを後回しにしがちな現代社会において、このタイトルには「どうかご自身を大切にしてください」という、矢部さんからの温かいメッセージが込められています。読者が本書を手にすることで、日々の忙しさから解放され、自分自身を労わる時間を持つきっかけとなることを願って描かれました。
日常のささやかな輝きと、見開き完結の読みやすさ
『ご自愛さん』の目次には、「ブレる」「勝負」「向いてない?」「心の窓」「夜の散歩」「学ぶ」「変わる」「ゆっくり」「心配」「プレッシャー」「もやもや」といった、誰もが一度は経験するような日常の感情や出来事が並びます。これらのテーマは、矢部さん自身の等身大の視点から描かれており、読者は自身の経験と重ね合わせながら、共感や発見を得ることができるでしょう。
本書は、8コママンガとエッセイが見開きで完結する構成になっており、忙しい合間にも気軽に読み進めることができます。書籍化にあたり、新たに描きおろされた作品も含む全55篇が収録されており、連載を読んでいた方も、初めて矢部作品に触れる方も、新鮮な気持ちで楽しめます。特に、「うごかない」「ご自由」「笑い」「のんほいする」といった描きおろし作品にも注目です。
ファン必見!特典情報と関連インタビュー
『ご自愛さん』の発売を記念して、購入者特典も用意されています。楽天ブックスで本書を購入すると、『ご自愛さん』のイラストが入った特製しおりがプレゼントされます。ファンにとっては見逃せないアイテムとなるでしょう。
また、本書のタイトルが月刊『PHP』での連載に大きく影響されたと語る矢部太郎さんのインタビューが、「月刊PHP2025年8月号」(2025年7月10日発売)に掲載されます。作品の背景や制作秘話に触れることができる貴重な機会となるため、併せてチェックすることをおすすめします。
書籍情報
書名:『ご自愛さん』
著者:矢部太郎
定価:1,650円(10%税込)
仕様:四六判並製136ページ(2色刷)
発売日:2025年6月30日
発行:PHP研究所
初出:月刊『PHP』2021年7月号~2025年8月号掲載「僕の楽がき帖」より
描きおろし作品:「うごかない」「ご自由」「笑い」「のんほいする」