飲食業界の物販事情：飲食店の約8割が販売に乗り出す理由とは

飲食業界の物販事情

近年、飲食業界では物販が新たなトレンドとして浮上しています。株式会社ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」によると、約8割の飲食店が物販に取り組んでいる、またはその計画があると報告されています。この調査は、飲食業者を対象にしたもので、実際にどのような商品が販売されているのか、またその理由についても焦点を当てています。

物販に取り組む飲食店の実態

スーパーデリバリーが実施した調査では、170軒の飲食店が参加しました。その結果、物販に取り組む店舗の多くは、「食品」を中心に「食器」、「雑貨」、「ファッション関連商品」を販売しています。特に「食品」が最も多かった点が特徴です。具体的には、オリーブオイルやオーガニックのスイーツ、カトラリーなど多彩な商品ラインナップが見受けられます。

物販を行うことについて、65%の飲食店が「売上（客単価）のアップ」を最大のメリットと挙げています。物販は集客活動ともなり、飲食利用と合わせて購買できるため、顧客満足度や店舗の雰囲気にも良い影響を与えるとの声も多く聞かれます。

季節ごとの購買促進

春は新生活のスタートや様々な祝い事が多い季節です。入学式、就職、異動、また歓送迎会やお花見といったイベントが増える中、飲食店での物販は特に注目されています。皆が外での交流の機会を楽しむ一方で、飲食店での買い物もまた、新しいスタイルとして受け入れられています。新たな消費行動に対応するため、多くの店舗が販売商品や規模の拡大を計画中で、52%の店舗が今後の物販拡充に意欲的です。